引越し料金・費用相場について

引越し費用の相場|総額やだいたいの費用、安く抑えるコツも徹底解説!

引越し費用の相場|総額やだいたいの費用、安く抑えるコツも徹底解説!
summary
  • 引越し業者に見積もり依頼をする前に「引越し費用の相場」を把握しておくと比較検討しやすくなります
  • 引越しの繁忙期である「3~4月」を避けることが費用を抑える一つのポイントです
  • 「荷物をなるべく少なくする」「訪問見積もりを依頼する」などの工夫によっても引越し費用を安く抑えられます

引越しにかかる費用は、引越し時期や曜日・時間帯、移動距離、引越し業者の人数などの条件によって大きく変わります。そのため一概に「このくらいの料金」と表現することは難しいですが、条件ごとにだいたいの費用相場を把握しておくことで、自分の場合はどのくらいの引越し費用がかかるのかをある程度見極めることが可能です。

そこで、今回は「引越し費用の相場」に焦点を当て、各条件におけるだいたいの費用相場の目安をご紹介します。さらには引越し料金の仕組みや業者の選び方、なるべく費用を安く抑えるコツもまとめました。

事前にだいたいの引越し費用の相場を知りたい方、そして費用を抑えて引越ししたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

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2023年4月、5月の引越し費用相場

2023年4月の引越し費用相場

移動距離 単身
(一人暮らし)
2人暮らし 3人家族 4人家族 5人家族
〜15km未満
(同一市区町村内)
35,480円~ 84,640円 97,590円 122,400円 132,300円
~50km未満
(同一都道府県内)
49,830円 107,170円 121,630円 148,930円 158,830円
~200km未満
(同一地方内)
85,290円 147,470円 172,160円 216,830円 236,630円
~500km未満
(近隣エリア)
103,750円 175,420円 199,840円 244,510円 264,310円
500km~
(長距離エリア)
122,200円 203,100円 227,520円 272,190円 291,990円

2023年4月の引越し費用相場は繁忙期となるため、単身(一人暮らし)の場合は35,480円〜49,830円(〜50km未満)、2人暮らしの場合は84,640円〜107,170円円(〜50km未満)、3人家族の場合は97,590円〜121,630円(〜50km未満)と高めの料金設定となっております。

2023年5月の引越し費用相場

移動距離 単身
(一人暮らし)
2人暮らし 3人家族 4人家族 5人家族
〜15km未満
(同一市区町村内)
29,570円~ 47,020円 54,210円 68,000円 73,500円
~50km未満
(同一都道府県内)
41,520円 59,540円 67,570円 82,740円 88,240円
~200km未満
(同一地方内)
71,080円 82,080円 95,640円 120,460円 131,460円
~500km未満
(近隣エリア)
88,460円 97,460円 111,020円 135,830円 146,830円
500km~
(長距離エリア)
101,830円 112,830円 126,400円 151,210円 162,210円

2023年5月の引越し費用相場は、単身(一人暮らし)の場合は29,570〜41,520円(〜50km未満)、2人暮らしの場合は47,020円〜59,540円(〜50km未満)、3人家族の場合は54,210円〜67,570円(〜50km未満)となっており通常の料金設定となっております。

当サイトが提供する定額引越しサービス「単身引越しナビ」は、繁忙期の2023年4月は29,480円 (税込)、32,780円 (税込)、39,930円 (税込)、51,480円(税込)、59,730円(税込)の5パターン定額金額が設定されており、4月月初は高めに設定されています。

5月は通常期となるため、29,480円 (税込)、32,780円 (税込)、39,930円 (税込)の3パターンの料金設定となります。

4月に引越しを予定している方は中旬以降に引越しをすることで比較的費用を安くおさえることができます。

単身(一人暮らし)のお引越しで定額料金の条件に当てはまる場合、相場より引越し費用を安く抑えることができます。定額料金の条件に当てはまらなかったお客様には、単身引越しナビが相見積もりを取って、お得な料金をご案内します。

※「単身引越しナビ」のご利用には住居・お荷物に関する条件がございますので、予めご確認ください。

単身引越しナビ」は、ネットから申し込んだら、マッチングできるまで待っていればOK。申込み手続きも電話不要でネットで完結します。引越し業者が見つかったら、あとは当日までに梱包を済ませるだけです。梱包で使うダンボールも20枚ついてくるので、梱包資材の調達は必要ありません。時間のない人、できるだけ手間を少なくして引越ししたい人は、ぜひ利用してみてください。

2023年4月の引越し料金相場についてはこちらの記事で詳しくご紹介します。2023年4月に引越しを考えている方は参考にしてください。

時期別の引越し費用相場

引越しの需要は1年を通して安定して発生するのではなく、卒業・入学・就職などが集中する年度境の3~4月に特に大きく増加します。引越しは需要が多くなればなるほど費用は高くなる傾向にあるため、引越し需要が増える繁忙期とそれ以外にあたる通常期、特に需要の少ない通常期とでは引越しにかかる費用が大きく変わってきます。

引越しすることが決まったら、引越しに必要な予算をより正確に把握し余裕を持って準備できるように、現在自分が引越しを予定している時期ではどれくらいの引越し費用が相場なのかを把握しておきましょう。

以下では引越しにおける繁忙期と通常期に焦点を当て、それぞれにおける引越し費用の相場と傾向を解説します。

繁忙期の引越し費用相場

繁忙期の引越し費用相場

繁忙期の引越しは、需要の増加に伴い、引越し費用が大きく上がる傾向にあります。引越し業者によって費用の設定は異なりますが、通常期に行う同距離・同人数の引越しと比べると、多くの業者で繁忙期にはおよそ1.5~2倍の費用を支払う必要があるようです。また傾向として、引越しの世帯人数が増えるほど引越し距離に応じた費用の増え方が大きくなります。

ただし、業者間やプラン間における差分が通常期より大きくなりやすい点も特徴で、繁忙期では2倍以上の差がつくことも珍しくありません。そのため、割高になりやすい繁忙期の引越しであっても、業者やプランを上手に選べば、ある程度コストの増え幅を抑えることが可能です。

ただし、通常期と比べると費用が割高であることには変わりないため、大前提として繁忙期に引越す場合は、ある程度余裕を持って予算を考慮しておく必要があると理解しておきましょう。

通常期の引越し費用相場

通常期の引越し費用相場

上述した繁忙期を除く、通常期は多くの業者で引越し費用が安く設定されています。近距離かつ単身者の引越しであれば、業者やプランによっては3万円を下回る費用が設定されていることもあるようです。4~5人家族が遠距離に引越す場合でも、業者やプランを選べば10万円以下で引っ越すことも可能です。

なお、通常期の引越し費用は繁忙期に比べると、業者・プランによる違いがあまり大きくありません。安いものと高いものとを比べると差分は1.5倍程度にとどまるうえに、通常期の最高値でも、繁忙期の平均費用と比べれば安価となっています。

そのため、通常期においては、コストの差よりもサービスの質や担当者との相性、オプションの充実度など他の要素を重視して選択すると良いでしょう。ただし、あまりにもコストを軽視し過ぎたり、費用の安さからオプションを追加しすぎたりすると、結果的に引越し費用が繁忙期並みの費用に膨れ上がってしまうこともあります。

引越しはそもそもお金のかかるイベントであるため、通常期であっても、コストパフォーマンスを意識して選択することが重要であると念頭に置いておきましょう。

1年で引越し費用が一番高くなる時期はいつ

1年で引越し費用が一番高くなる時期は3~4月です。3~4月は年度の境目にあたり、卒業・入学・就職などが重なるため、引越しの需要が急増します。例年3~4月は引越し業界の繁忙期でもあり、引越し費用は通常期と比べて1.5~2倍ほど高くなるでしょう。また、3月下旬~4月上旬は、とくに需要の高い時期なので、早めに依頼をしないと業者のスケジュールを確保することができません。

繁忙期の引越しは、費用が高くなる、予約が取りづらいといったデメリットがあるものの、空き物件の数が増える時期でもあります。新居の選択肢が増えるところは、3~4月に引越しをするメリットといえるでしょう。

引越しの繁忙期の料金を安くする方法について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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単身(一人暮らし)・家族の引越しの総額費用相場

引越しにかかる総額費用(単身・家族別)

※通常期(5~2月)に東京都内で単身者は家賃7万円、家族世帯は家賃10万円の住居に引越すと仮定しています

※相場はさまざまな要因で大きく変動いたします。あくまで目安として御覧ください。

引越しにかかる費用の総額は、前述したような引越し費用や新居の家賃などで決まります。通常期に都内で引越す場合は、おおむね単身者で40万円前後、4人家族で60万円前後です。

引越し費用の内訳としては、大きく「新居の契約費用」、「引越し業者への支払い費用」、「家財の購入費用」の3種類にわかれており、大体家賃の6ヶ月分が目安です。このうち引越し業者への支払い費用は引越しの人数だけでなく距離によっても変動し、長距離の引越しでは引越し費用が大きく上昇する傾向にあります。

なお、同棲を始める際の引越しについては、こちらの記事をご覧ください。

以下では引越し費用内訳のうち、新居の契約費用についてもう少し細かく見ていきましょう。

項目 単身 家族
敷金・礼金 140,000円 200,000円
仲介手数料 35,000円 50,000円
前家賃 70,000円 100,000円
火災保険料 10,000円 10,000円
鍵交換費用 15,000円 15,000円
保証会社利用料 35,000円 50,000円

※通常期(5~2月)に東京都内で単身者は家賃7万円、家族世帯は家賃10万円の住居に引越すと仮定しています

※相場はさまざまな要因で大きく変動いたします。あくまで目安として御覧ください。

一人暮らしの初期費用については、こちらの記事でも紹介しています。

敷金・礼金

敷金・礼金は、どちらも賃貸物件契約時に貸主に対して支払うお金です。敷金はアパートなどの借主が、「家賃の支払い」や「部屋を損傷させた場合の修理費」などの金銭債務を担保するため、賃貸借契約時に貸主に渡すお金のことで、礼金は当該物件に住まわせてもらうことへのお礼の意味を込めて支払われるお金のことで、費用相場はいずれも家賃1~2ヶ月分ほどです。なお、敷金は退去時の原状回復費用と相殺する場合もあります。この場合、差額分は貸主から返金されます。

仲介手数料

仲介手数料は、賃貸物件の契約時に不動産会社に対して支払うお金です。不動産会社は物件の情報を提供して顧客が物件を契約できるようにサポートしてくれるため、契約が成立したあかつきには仲介手数料を支払います。

なお、契約が成立した時点で支払を行うため、不動産会社に相談をしたり実際に物件を見に行ったりしたとしても、最終的に契約が成立しなかった場合には手数料を支払う必要はありません。仲介手数料の費用相場は利用する不動産会社によって異なりますが、法律上の上限としては「家賃の1ヶ月分」で、原則的には借主と貸主がそれぞれ半月分を支払います。

前家賃

前家賃は、賃貸物件を契約した月の日割り家賃と翌月の家賃を合わせた金額を初期費用として支払うことが一般的です。家賃は先払い方式であることが多いため、物件を契約したら先に翌月の家賃を支払う必要があります。

月の途中から入居する場合は家賃を日割りで支払うことになりますが、物件や不動産会社によって翌々月分の家賃までを初期費用として支払う必要があることもあるため、実際に契約する前に契約物件のルールを確認しておきましょう。

なお、前家賃を払っている場合は退去した月の末に家賃を払う必要はありません。余剰分の家賃が返金されるかは物件により異なります。

火災保険料

火災保険への加入は任意ですが、現状多くの賃貸物件では契約の条件として火災保険への加入が求められます。賃貸物件の借主が加入する保険は、「家財保険」、「借家人賠償責任保険」、「個人賠償責任保険」の3種類を補償するものが中心です。

もしも保険に加入しない場合、万が一火事を起こした際に物件の原状復帰ができず、損害賠償の責任を負う場合があります。また、賃貸物件の保険は近隣で起きた火事によって自分の家財道具が損害を負ったときの備えとしても有効です。

なお、「火災」保険という名前ですが、プランによって災害や水漏れなど、火事以外でも補償を受けられることもあります。

鍵交換費用

鍵交換費用は、入居と同時に鍵を交換するための費用です。新築の賃貸物件でない限り、多くの場合自分が契約する前は別の人が住んでいたことになります。そのため、前の住人が退去後も自由に出入りできるようにと事前に合鍵を作っていた可能性も捨てきれません。

こういった事情から、万が一の場合の防犯対策として、多くの不動産会社が鍵の交換を推奨しています。特に古いタイプの鍵はピッキングもされやすいため、鍵交換を行った方が無難でしょう。なお、鍵交換は大家さんや不動産会社に許可を得て、自分で行うことも可能です。

保証会社利用料

物件によっては、家賃の支払いを保証してくれる会社の利用料金も発生します。基本的に、賃貸物件の契約者が家賃を支払えない場合は連帯保証人が連帯して家賃を支払います。連帯保証人を引き受けてくれる人物がいない場合に、親族などの代わりに保証人を頼めるのが家賃保証会社です。

契約者が何らかの理由で家賃を滞納したときには、保証会社が家賃を立て替えて、あとから契約者に請求することになります。保証会社を利用するためには利用料金として保証料が必要です。保証料の金額は物件の家賃によって異なります。家賃の30%程度のものもあれば、100%求められる場合もあります。

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曜日・時間帯別の引越し費用相場

引越しの費用は、いつ引越すかにより、大きく異なります。時期だけでなく、曜日や時間帯によっても差があり、同じ時期であっても、日時を調整すれば出費を抑えられることもあります。

具体的には平日の午後ならば高い確率で安く引っ越せますが、予定が不確実になる点やその他の予定に影響が出る可能性がある点などに注意が必要です。コストやリスクを総合的に考慮して、自分にとって最適なタイミングを選びましょう。以下では曜日・時間帯別に引越し費用の相場について詳しく解説します。

平日・土日・祝日の引越し費用相場

通常期の平日・土日・祝日別の引越し費用相場の表
繁忙期の平日・土日・祝日別の引越し費用相場の表

引越し費用の相場は平日と土日・祝日とで違いがあります。引越しの人数・距離・時期を問わず、平日の方が安い傾向にあり、土日と祝日の間にはほぼ差がありません。引越し作業は手間・労力・時間のかかる一大イベントのため、1日の大半を引越し作業のために使える休日に引越し需要が高まります。多くの人にとって平日は仕事や学業などの用事があり、引越し作業に割く時間を十分に確保できないのです。

ただし、平日と土日・祝日の費用差はおよそ1.1倍と時期に比べると大きな違いではありません。他の予定を調整してでも安さを追求して平日に引越すか、あるいは少々費用を割り増しして休日に落ち着いて引っ越すか、自分の希望する引越しのスタイルをイメージして適したタイミングを選びましょう。

時間帯別の引越し費用相場

■通常期(5~2月)

単身 家族(4人家族)
午前
(8時~11時)
39,570円 93,000円
午後・夜
(12時~20時)
29,570円 68,000円

■繁忙期(3~4月)

単身 家族(4人家族)
午前
(8時~11時)
47,680円 147,400円
午後・夜
(12時~20時)
37,680円 122,400円

※同一市内での引越し(~15km)と仮定した場合の費用を算出しています。

引越し費用は引越す時間帯によっても異なります。基本的に午前中は費用が高くなり、逆に午後や夜には安くなります。差額は通常期・繁忙期を問わず、単身者では1万円、家族では2~3万円ほどです。

午前中の費用が高い傾向にある理由の一つは、多くの人が引越し作業を早く終わらせたいと考えるためです。引越し作業は時間がかかるため、特段の事情がなければ多くの人ができるだけ早くから作業を始めて、引越し作業完了後も余裕を持ちたいと思うでしょう。午前中からとりかかって早めに作業を終えられれば、午後に買い出しをする余裕も生まれます。

もう一つの理由として、午後は作業開始の時間が読めないことがある、という点が挙げられます。引越し当日にやるべき多くの工程をテンポ良くこなすためには、引越し作業の開始時間帯が定まっていた方が好都合でしょう。

しかし、多くの引越し業者では午前中から始まる1件目の引越し案件が終わってから、同じスタッフが午後の依頼を進めに向かいます。そのため、午前の依頼に時間がかかると、その分午後の依頼の開始が後ろ倒しになる場合があります。

引越し料金の時間帯について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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移動距離ごとの引越し費用相場

引越しには隣近所から遠くの地方までさまざまな距離の移動をするパターンがあります。一般的に、遠くに引越す場合は引越しの費用も高くなるので、遠方への引越しでは資金を多めに用意しておきましょう。

また、引越し費用を決める要素は移動距離だけではありません。例えば、引越しの人数や家の間取りによっても費用は変動します。人数が多い、あるいは部屋数が多いと、その分荷物が増えやすく、多くの作業員が必要となり費用増加に繋がるのです。

そのため、家族の人数が多かったり、家が広かったりする場合は、遠方への引越しと同じように余裕を持った資金準備が必要です。以下では移動距離や人数、間取りに応じた引越し費用の相場を紹介します。

移動距離×人数

■通常期(5~2月)

移動距離 人数 通常期の引越し費用相場

■繁忙期(3~4月)

移動距離 人数 繁忙期の引越し費用相場

引越し費用は移動する距離と引越しの人数によって変動します。移動距離が長くなるほど、高速代・燃料費・人件費が増えて、引越し費用も高くなります。また、引越しの人数が増えればそれに応じて荷物も増えるため、業者側も作業員を増やしたり、トラックのサイズを大きくしたりして対応します。

費用の増加幅は同じ距離の場合だと単身者と2人、および3人と4人の間で大きくなっています。これは、荷物が増えたことで、スタッフの増員、トラックのサイズアップなどが発生するためです。

なお、繁忙期は通常期の2倍前後の費用がかかります。例えば繁忙期に5人で500km以上の距離を引越すと、引越し費用だけでも30万円近くかかることもあります。ただし、5人家族であっても荷物が少なければ、相場より引越し費用を抑えることができるでしょう。

移動距離×間取り

■通常期(5~2月)

移動距離 間取り 通常期の引越し費用相場

■繁忙期(3~4月)

移動距離 間取り 繁忙期の引越し費用相場

引越し費用は、距離だけでなく家の間取りによっても変動します。部屋数の多い家は基本的に家自体が広いため、その分荷物の総量が多い傾向にあります。荷物が多いと引越し業者の作業員も多く必要になったり、より大きいトラックを使用する必要があったりと、手間がかかるため、その分費用が高くなるのです。

具体的には、単身者向けのワンルーム・1K・1DKと二人暮らしに適した1LDK・2K・2DKの間である程度の費用差が見られます。単身者の引越しは基本的に荷物が少なく、さらには単身者向けの格安プランを展開している引越し業者も多いことから費用が上がりづらい傾向にあるのです。

一方、二人暮らしの荷物量は基本的に単身者より増えるため、多くの荷物を運ぶために業者側はより大きなトラックや追加の作業員を手配する必要があり、それに応じて費用が上がります。

引越しトラックのサイズと料金は、こちらの記事でも紹介しています。

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引越し費用が決まる仕組み

引越し費用はさまざまな要素によって決まります。引越し業者の利用料金は「基準運賃」や「実費」などの要素に分かれており、荷物を運んだ距離や時間、必要になったさまざまな経費などの条件によって左右されるケースが一般的です。

また、引越し需要が増える時期には必要な費用が増えるため、自分の引越し内容や時期などを考えて、特に費用が高くなると予想される場合は後悔のないようによく検討しておきましょう。ここでは引越し費用を決定する仕組みについて詳しく解説します。

引越し費用の構成要素

引越し費用が決まる仕組み

引越し業者の利用料金は、基本的に以下でご紹介する3種類の費用の合計金額で決定されます。見積もり時に引越し業者の営業担当者と交渉して決めることが多いため、引越し費用を構成する要素を知っておくと、交渉で費用を抑えられる可能性が高まるでしょう。

基準運賃

基準運賃は、時間制と距離制の2種類に分かれており、それぞれ荷物を運んだ時間と距離に応じて運賃が定められます。

時間制は100km以内の運搬で適用され、さらに4時間制と8時間制、およびそれを超える場合には1時間ごとに超過費用が加算されます。運搬時間が4時間を超えたら8時間制、8時間を越えたら8時間以上というように、規定時間を超過するごとに次の段階に進み、都度費用が増える仕組みです。

一方、距離制は100kmを超える場合に適用され、運搬距離が伸びるほど費用も増えていきます。基準運賃は国土交通省により基準が定められているため、どの引越し業者でもあまり大きな差は生まれません。

実費

引越し作業にかかる費用の多くが、実費にあたります。引越し作業員の人件費や運搬に用いるトラック代、梱包資材費用などその種類は多岐に渡り、高速道路の利用料も該当します。人件費やトラック代は荷物の量に応じて設定されるため、大荷物の場合は大人数で大型のトラックに載せる必要があり人件費とトラック代が増えます。

実費は基準運賃と異なり法的な規制がありません。そのため、実費の金額は引越し業者や見積もり結果などで大きく変動します。業者の選択や荷物量の削減などを念入りに行えば、この実費を減らして引越し費用の節約に繋げることも可能です。

付帯サービス料

その他、引越し費用には引越し業者が設定している各種サービスの利用料金が含まれます。繁忙期や土日などの割増料金やエアコンの取り付け、荷造り、消毒など、業者ごとにさまざまなサービスが用意されています。例えば、大きなベッドなどをベランダから搬出入した場合の追加料金も付帯サービス料の一部です。

引越しのコストを下げたい場合は、利用するオプションをできるだけ減らすことでこの付帯サービス料を減らせます。なお、急な時間変更の希望や、高層階に住んでいる場合は物件のエレベーターの有無によっても、サービス料が異なるため注意が必要です。

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引越し費用を安く抑えるためには?

引越しには相応の額のお金がかかります。新居で環境が変わるとさらに出費がかさみやすいため、引越し後の新生活に備えて少しでも安く引越したいと多くの人が考えるでしょう。

引越し費用を抑えるためにはさまざまな手段が考えられますが、特に以下のような工夫が有効です。一つに限らず可能な限り組み合わせて実践すれば、コストパフォーマンスに優れた引越しを実現できるかもしれません。

繁忙期を避ける

費用が高くなる繁忙期を避けることが、引越し費用を安く抑えるコツです。繁忙期は費用が高いだけでなく業者への依頼が殺到して申し込みをしづらくなるデメリットもあるため、可能な限り繁忙期以外の時期に引越すと、安くてスムーズな引越しが可能です。

なかでも11~1月は通常期にあたり、その他の通常期以上に予約が取りやすくなります。また、依頼者が少ない時期は、より丁寧なサービスを期待できるという点もメリットの一つです。ただし、通常期の引越しを考える場合、引越し業者によっては、サービスの提供を一時的に停止している可能性もあるため事前に確認しましょう。

平日の午後を狙う

引越す日時を選ぶことも引越し費用の節約に効果的です。引越しの需要は土日・祝日や午前中に集中する傾向にあるため、こういった混雑するタイミングから外れる平日午後を狙うと、費用が下がることがあります。また、時間帯をこちらから指定せず業者の都合に合わせる「フリー便」であれば、さらに安く引っ越せるかもしれません。

日時を工夫する場合は、引越し作業の開始・終了時間帯が定まらないという点に留意しましょう。引越し作業は荷物運搬の遅れや道路の渋滞などで所要時間が大きく伸びることも珍しくないため、自分の前の依頼によっては、遅い時間帯から引越しが始まる可能性があります。

月末・月初はなるべく避ける

引越しの日程を決める際に「月末や月初」を避けることも、引越し費用を抑えるために効果的な方法です。月末や月初は引越し業者が忙しくなる時期であり、それに伴って引越し料金も高くなる傾向があります。その理由は入社や転勤、入学といった節目となる日程はほとんどの場合が「1日」で、それに合わせて月末~月初にかけて引越しする人が急激に増加するためです。

また、家賃が日割りではない賃貸契約の場合は契約が切れるギリギリまで旧住居に住む傾向があり、そういったケースも含めて月末や月初は引越し件数が多くなります。やはり引越し業者が混み合う時期は必然的に費用が高くなりやすいため、月末や月初は避けて月中の時期を選ぶとよいでしょう。

大安を避ける

引越し日を選ぶ際にお日柄を気にする人は多く、特に「大安」に引越し予約が集中する傾向があります。予約が取りづらいことはもちろん、料金も高くなりやすいため、費用を抑えたい場合は大安にあたる日は避けて引越しするとよいでしょう。

なかには「大安以外の日に引越しをすると縁起が悪いのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、とらえ方次第では大安以外のほうが良い場合もあります。六曜それぞれの特徴を以下でご紹介するので、日取り選びの際にぜひ参考にしてみてください。

大安 「大いに安し」の意味があり、六曜のなかで最も縁起が良いとされる日。特に結婚式は大安が好まれる傾向があり、引越し日としても人気が高い。
先勝 「先んずれば即ち勝つ」の意味があり、物事を早く済ませるほうが良いとされる日。基本的に午前中は「吉」で午後は「凶」と言われるため、この日に引越しを行う場合は午前中がベスト。
友引 勝負ごとにおいて引き分けになるとされる日。朝晩は「吉」で昼間は「凶」と言われることから、引越しを行うなら朝早くから始めて午前中には作業を終わらせるスケジュールがおすすめ。昼間はいったん作業を中断し、夜に再開できると縁起の良い引越しを実現できる。
先負 「先んずれば即ち負ける」の意味があり、急がずに平静を保って過ごすことが良いとされる日。一般的に引越しには向いていないと言われるが、もしもこの日に引越しを行う場合は「吉」とされる午後に行うほうがよい。
仏滅 六曜のなかで最も縁起が悪いとされる日。ただし、「物滅」と表記して「古いものを滅ばせ、新たな物事をスタートする」ととらえる説もあるため、引越しなど新しいことを始めるなら大安よりも仏滅がよいと言われることもある。
赤口 万事において支障が起こりやすいとされる日。午前11時~午後1時以外は「大凶」とされるため、引越しには向かないと言われている。

ちなみに上記の六曜は一日一日を占ったものではないため、実際はそこまで気にする必要はないと言われています。もしも費用を抑えたいけれど縁起の良さも気になる場合には、先勝や友引の日で時間帯を考慮する、「物滅」ととらえて仏滅の日を選ぶなどの工夫をするとよいでしょう。

荷物を減らす

引越し業者への見積もり依頼前に、あらかじめ荷物を整理して減らしておくと、費用を安く抑えられます。前述のとおり引越し業者は荷物の量に応じて使用するトラックの大きさや参加する作業員の人数を決めており、荷物が少ないと小さなトラックや少数の作業員で引っ越せると判断します。結果としてガソリン代や人件費などが抑えられて費用も安く済むのです。

また、荷物が整理され少なくなっていれば、新居での荷ほどきが楽になるというメリットもあります。引越しはいわゆる「断捨離」の絶好の機会なので、コストを抑えるためにも不要なものを捨てる、売る、譲るなどして身辺をすっきりさせてから引越しに臨みましょう。なお、荷物を減らすときは残すものの総量を決めておくと実行に移しやすくなります。

訪問見積もりを依頼する

荷物の量を減らす工夫をしたら、「訪問見積もり」を依頼することも、おすすめします。訪問見積もりとは引越し業者のスタッフが自宅に訪問し、運搬する荷物の量やそれぞれのサイズを確認したうえで引越し費用の見積もり金額を算出してくれるサービスです。

実はメールや電話のみで引越し見積もりを依頼する場合、引越し業者は想定される荷物量よりも多めに見積もってトラックを用意する傾向があります。引越し当日になって申告分以外の荷物が出てくるケースは意外と多く、もしもすべての荷物を載せられない場合に新たにトラックを手配したり、場合によっては日程を変更したりと不都合が生じやすいためです。

一方、訪問見積もりを依頼して正確な荷物量を把握できれば、引越し業者は適切なトラックを手配でき、結果的に見積もり費用が安くなるケースが多く見られます。ちなみに訪問見積もりを利用すると、業者によっては日用品やお米といった粗品をプレゼントしてくれる場合もあり、お得な方法と言えるでしょう。

自分で荷造りする

多くの場合、荷造りのサービスはオプションに含まれています。しかし、当然ですがオプションを利用すれば、引越し費用は高くなります。コストを削減したいと思うのならば、引越し業者に頼まず自分で荷造りを行うことを検討しましょう。自分で荷造りをすれば梱包後のダンボールごとの中身がわかりやすく、新居での生活をスムーズに始められるという利点もあります。

荷造りの際には、箱の中身や「割れもの」、「すぐ使うもの」などの注意事項を箱の側面や上面に書いておきましょう。なるべく同じ部屋の荷物をまとめて梱包し、玄関より遠くの部屋から作業を進めていくと、荷物の場所がわかりやすく箱も邪魔になりません。

距離により業者を選ぶ

引越す距離によって引越し業者の規模を選ぶと、場合によっては費用を抑えることが可能です。引越し業者は全国展開している大手業者と特定地域に密着している中小業者に分かれており、同一地方内など比較的近距離の引越しであれば、中小業者の方が安く引っ越せる場合があります。

一方、長距離引越しでは大手業者が優勢です。大手の引越し業者は全国各地に拠点を設けており、どこであっても配送ネットワークが確立されています。また、大手の多くは定期便として常に長距離の荷物を扱っているため、長距離便が値上がりしづらいといった特長があります。引越す距離に応じて、柔軟に業者の選択肢を広げてみましょう。

「混載便」を利用する

混載便を利用することも、引越し費用を抑えるために有効な方法です。混載便とは1台のトラックに複数の申込者の荷物をまとめて載せて運搬するサービスのことで、トラックを貸し切らずに引越しできることから費用を大幅に抑えられます。

ただし、混載便は対応可能な荷物の種類やサイズ、量が制限されているケースが一般的です。荷物の少ない単身者や二人暮らし程度の引越しであれば利用できる可能性がありますが、荷物の多い世帯には不向きである点に注意しましょう。混載便に興味がある場合は、まずは自宅の荷物量を把握したうえで、業者に見積もり依頼を行うことをおすすめします。

「帰り便」を利用する

利用する引越し業者によっては、費用を安く抑えられる「帰り便」を利用できる場合もあります。帰り便とは引越し荷物の運送を終えたトラックの帰路を有効活用する便のことで、片道のみの運搬料金で済むことから費用が安くなるケースが一派的です。

ただし、引越し日程は基本的に業者に合わせる必要があり、都合が合わない場合は利用できません。そもそも帰り便のプランがあるかどうか、さらには希望する引越し日に利用できるかどうかを事前に確認してみるとよいでしょう。

「コンテナ便」を利用する

引越しはトラックで荷物を運搬する形が多いですが、なかには列車の貨物用コンテナを利用して引越し荷物を運搬する「コンテナ便」と呼ばれるサービスも存在します。燃料費や人件費を大幅に削減できることから、トラックを利用した通常の引越しに比べて費用を安く抑えられる点が大きなメリットです。

ただし、通常の引越しは当日に荷物が届きますが、コンテナ便の場合は荷物が到着するまでに日数がかかるケースが多い点に注意が必要です。また、コンテナ便の場合はコンテナ自体を積み替える作業が発生するため、作業時に中の荷物が動いて破損するリスクも考慮しなければなりません。さらに鉄道が走っている地域でないと利用できない点も認識したうえで、選択肢の一つとして検討してみるとよいでしょう。

引越し業者の選び方をチェック!

引越し費用は引越し業者によっても左右されるため、引越し業者選びは慎重に行うことがポイントです。ここではおすすめしたい業者の選び方を解説します。

複数の業者に見積もりを依頼する

引越し業者を選ぶ際には、1社だけでなく複数の業者に見積もり依頼をすることをおすすめします。1社のみでは提示された金額が安いのか高いのか、判断しづらいですが、複数の業者から見積もりをもらうことで、納得のいく料金にて引越しを行えるためです。

その際には各業者に「ほかの業者にも見積もり依頼をしている」旨を伝えることで、それぞれの業者が他社の存在を意識して費用を安くしてくれる可能性もあります。また、場合によっては有料オプションを無料で付けてもらえるなど、うれしいサービスを提示してもらえることもあるため、ぜひ複数の業者に見積もり依頼をしたうえで1社に絞り込みましょう。

ちなみに、見積もりは大手の業者だけでなく地域密着型の業者にも依頼することがポイントです。一般的に大手よりも地域密着型のほうがリーズナブルな料金設定となっており、金額交渉にも応じてもらいやすい傾向があります。どうしても名の知れた大手の引越し業者のほうが目につきやすいですが、ぜひ地域密着型の業者も視野に入れて検討してみましょう。

料金だけでなくサービスも視野に入れて検討する

複数の業者から見積もりが届いたら、料金だけでなくサービスも含めて検討することが大切です。たとえば運搬料金は安くてもダンボール代が高くついたり、基本料金は高くても大型家具の解体や設置といったサービスが含まれていたりと、業者によって料金とサービス内容のバランスが異なります。

あらかじめサービス内容をしっかりと把握したうえで契約をしないと、「基本料金は一番安かったけれど、サービスに不満」といった失敗につながる恐れがあります。料金とサービス内容とを照らし合わせて、コスパの高い引越し業者を選ぶとよいでしょう。

引越し業者の口コミ・評判を参考にする

引越し業者の口コミや評判をチェックすることも、満足のいく業者選びを実現するためにおすすめの方法です。実際の利用者がどのような感想を持っているのかに目を向けることで、公式サイトではわからないメリット・デメリットを参考にしながら、引越し業者を選べます。

ただし、口コミ・評判はあくまで個人的見解であり、なかには間違った情報が事実であるかのように掲載されている場合もあります。すべての口コミ・評判を鵜呑みにせず、参考程度にとどめておくとよいでしょう。

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引越し見積もり後、契約後にキャンセルはできる?

「見積もり=契約」ではないため、見積もり後であれば、いつでもキャンセルや変更ができます。ただし、提示された見積もり料金で契約した場合、契約後のキャンセルには期日が設けられているケースが大半です。

ほとんどの引越し業者が国土交通省による「標準引越運送約款」というルールに基づいて、サービスを提供しており、引越し当日の2日前以降からは既定のキャンセル料が発生します。具体的な料金は利用する引越し業者によって異なりますが、一例として以下のキャンセルポリシーをご紹介します。

キャンセル日 キャンセル料金
引越し当日 見積もり書に記載された見積もり費用の50%以内
引越し日の前日 見積もり書に記載された見積もり費用の30%以内
引越し日の2日前 見積もり書に記載された見積もり費用の20%以内
引越し日の3日前まで 無料

やむを得ずキャンセルする場合は、少しでも早く引越し業者に伝える必要があるため、メールではなく電話で連絡を入れたほうが確実でしょう。また契約時に、キャンセル日やキャンセル料金についても事前に確認しておきましょう。

まとめ

引越し費用の料金相場は、運搬する荷物の量や引越しの時期、旧居から新居までの移動距離などさまざまな条件によって変動します。まずはこの記事でご紹介した条件ごとの費用相場を把握しておくと、引越し業者に見積もりを依頼した際に比較検討しやすいでしょう。

できるだけ費用を抑えて引越ししたい場合には、3~4月や月末・月初、大安など、引越し業者が忙しくなりやすい時期を避けて予約することをおすすめします。ぜひさまざまなポイントを工夫しながら、費用を抑えた満足のいく引越しを目指してみてはいかがでしょうか。

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