引越し祝いのお返しの相場やマナーは?上司や親戚に贈る際のポイントも!

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summary
  • 引越し祝いのお返しの相場はもらった品物の3分の1~2分の1とされています
  • 上司から引越し祝いをもらった際はお礼状を3日以内に出すのが望ましいです
  • お返しでは相手には「内祝い」と表現し「縁起の悪いものは贈らない」といったマナーがあります

引越し祝いをもらったとき、お礼の気持ちを伝えたい方もいるのではないでしょうか。引越し祝いをもらったお礼に新居に招待し、食事などでもてなした場合は、品物でお返しをする必要がないとされています。しかし、相手が遠方でもてなしができない場合は、品物で引越し祝いのお返しをするのが一般的です。

では、お返しをする際は、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。この記事では、引越し祝いのお返しの相場やマナー、おすすめのお返しについてご紹介します。

引越し祝いのお返しは必要?

そもそも、引越し祝いをもらった際にお返しは必要なのでしょうか。最初に述べたように、新築祝いで新居をお披露目するという場合には、食事などでおもてなしをしてお礼に代えられます。しかし、進学や就職などで一人暮らしを始めたり、転勤などで引っ越したりしたときなど、何らかの理由で集まれない場合には、お披露目をする必要がありません。

お披露目をしない場合は、品物でお返しをするのが一般的です。ただし、家族から今後の生活に役立てるために金銭を受け取った場合や、「お返しはいらない」と相手に言われた場合は、無理にお返しをする必要はありません。「お返し不要の引越し祝い」をもらった場合は、お礼状を返すと良いでしょう。お礼状には、新生活の状況などを書き、「近くに来たらぜひ寄ってほしい」という言葉で締めます。引越し祝いをくれたことへの感謝を忘れずに伝えましょう。

関係別の引越し祝いのお返し

一口に「お返しをする」と言っても、相手によってお返しの内容は異なります。家族や親戚、友人など非常に近い関係の方と職場の上司や部下、同僚などに同じ内容のお返しをしても、喜ばれるかどうかわかりません。ここでは、相手によってどのようなお礼をすれば良いかご紹介します。

家族・親戚・友人など

家族や親戚、友人などは新居に招いて食事をふるまったり、楽しく話をしたりするだけでも良い場合があります。ただし、親戚や友人を一度に呼ぶ必要はありません。友人は友人同士、親戚は親戚同士など、新居の広さに応じた人数を招待し、「お披露目会」を行いましょう。

お披露目会では、食事でもてなしながら新居を紹介する会のことです。お披露目会は、引越しをして荷解きなどが落ち着いた1~2カ月後がおすすめです。これより遅くなる場合は、招待する気持ちがあることを伝えておきます。各部屋を紹介するため、部屋が見えやすい日中に招待すると良いでしょう。

また、もらった引越し祝いを部屋に飾っておくと、相手に喜ばれるかもしれません。相手が車で来る場合は、駐車場や駅からの道を伝えておきます。

お披露目会は親しい間柄の人を誘うため、かしこまったプログラムは必要ありません。ただし、相手をもてなす気持ちは忘れずにいましょう。

上司・部下・同僚など

会議 4人のメンバー

上司や部下、同僚、お世話になっている方などからお祝いをいただいた場合は、お礼状を出しましょう。後からお返しを贈るつもりでも、もらってからお返しを贈るまでの間に何の連絡しないのは相手に失礼です。相手も引越し祝いが届いたか心配しているかもしれません。

お祝いのお礼状を送るのは、もらってから3日以内が望ましいでしょう。引越し作業などで忙しくてお礼状を準備できない場合には電話やメールなどでも構いません。忘れずに連絡して、お祝いが届いた旨とそのお礼を伝えましょう。

また、お礼状をあらかじめ準備しておくと、お祝いをいただいても焦らずにすぐに贈れます。更に、お祝いをもらったら、誰から何をもらったか、相手の住所などもあわせてメモしておきましょう。これにより、後からお返しを贈る際に漏れがなく、準備もスムーズに行えます。

なお、お祝いをもらったその場でお返しの品を渡すのはマナー違反です。たとえお祝いをもらえるとわかっていたとしても、相手に「お祝いをもらえることを見込んで先に準備していた」という印象を与えるため、失礼にあたるかもしれません。一度受け取った後に、お礼状を出したり電話をしたりして、お礼の気持ちを伝えましょう。

引越し祝いのお返しの金額相場は?

引越し祝いのお返しは、お披露目会を行う場合を除き、品物を贈るのが一般的です。では、その品物の金額に相場はあるのでしょうか。

昔からお返しは「半返し」と言われているように、引越し祝いも、いただいた金額の3分の1~2分の1の金額の品物を贈るのが良いとされています。ただし、前述したように、家族や親戚、目上の方などから高額なお祝いをいただいた場合には、新生活に役立ててほしいという気持ちが込められていることがほとんどです。その気持ちを無駄にしないよう、無理して半返しにこだわらず、できる範囲でお返しをするのが良いでしょう。また、お礼の気持ちを伝えることも忘れてはいけません。

引越し祝いのお返しのタイミングはいつ?

引越し直後は荷解きや片付けなどで忙しく、お祝いをいただいてもお返しの品を選んで贈る時間があまりないかもしれません。そこで、まずお礼状や電話などでお礼の気持ちを伝えることだけは忘れずに行うようにします。引越しからしばらくたって落ち着いたら、お返しの品物を贈るのが一般的です。ただ、あまりに遅くても失礼にあたるため、引越し後3週間~1ヶ月の間に忘れずに贈るようにしましょう。

この際、贈る相手に漏れがないように気を付けましょう。先に書きましたが、お祝いをいただいた時点で名前や住所、いただいた物などをメモしておくことが、贈り忘れを防ぐのに有効です。また、遅れてお祝いをいただいた方にも、お返しを忘れないようにしましょう。

包装の方法は?熨斗(のし)は必要?

贈り物をする際には、相手が気持ち良く受け取れるように正しいマナーで贈りたいものです。引越し祝いのお返しにもマナーがあります。

引越し祝いのお返しを贈る際には、品物を包装した上から熨斗(のし)を付けるのが一般的です。熨斗は、紅白の「蝶結び」の水引がついたもの、または印刷されたものを選びましょう。

水引には種類があり、何度あっても良いお祝いの場合には、何度もほどいて結び直せる蝶結びを使用します。一方、結婚式など繰り返さないほうが良いお祝いには、ほどけない「結び切り」という水引を使用するのが一般的です。なお、引越しは何度あっても良いお祝いとされているため蝶結びを使用します。

熨斗の表書きは、濃い墨を使用して水引の上に「内祝」と、新築の場合は「新築内祝」と書き、水引の下には自分(世帯主)の名前を書きます。特に理由がなければ苗字だけで構いません。

また、品物だけを贈ると、どのような理由で贈られたのかが相手に伝わらない場合があります。そのため、「心ばかりの品を贈ります」「ささやかながら内祝いをお贈りします」のようなお礼状を添えると良いでしょう。

のしについてはこちらの記事をご覧ください。

引越し祝いのお返しを贈る際の注意点

女性 ×のジェスチャー

お祝いごとなどの贈り物には、縁起をかつぐためと、相手に不快な思いをさせないために、タブーとされていることがあります。引越し祝いのお返しについても同様に注意が必要です。ここでは、引越し祝いのお返しについてのタブーをご紹介します。

お返しという言葉は失礼に当たる

ここまで引越し祝いの「お返し」のマナーなどをご紹介してきましたが、「お返し」という言葉を相手に伝えることは避けましょう。「お返し」という言い方は「もらったから仕方なく返す」という意味にも受け取れるため、相手に対して失礼にあたるのです。そのため、引越しのお返しは「内祝い」という言葉を使用します。

内祝いとはもともと、お祝いごとのあった家が、ご近所や身近な方を招いてするおもてなしを意味していました。つまり、お祝いのお返しではなく、「一緒に喜んでもらおう」という意味合いです。そのため、引越し祝いのお返しというよりは、「引越しというお祝いごとのお裾分け」と考えると良いでしょう。

なお、熨斗の表書きだけではなく、手渡しの場合やお礼状、メッセージカードなどを添える場合にも、「お返し」という言葉は使わないように気を付けましょう。

縁起が悪いものは贈らない

お祝いごとに関する贈り物には、一般的に縁起が悪いので贈ってはいけないと言われる物があります。贈り物で縁起が悪いとされている物は以下のとおりです。

刃物

「切る」ものは「縁を切る」につながるため、良くないとされています。

櫛(くし)

「くし」という読み方が「苦(く)」「死(し)」を連想させるため、良くないとされています。九や四という数字は日本では「苦」「死」につながるとして敬遠されているため、贈る際の品物の数にも気を付けましょう。

白いハンカチ

ハンカチは、昔から「手布(てぎれ)」とも呼ばれており、それが「手切れ」につながるため、縁を切りたいという意思表示ととられる場合があります。特に白いハンカチは、亡くなった方の顔にかける白い布を連想させるため、避けましょう。しかし、色や柄のあるハンカチならば問題ないとされています。

お茶

お茶は、弔辞に使用されるものであるため、縁起が悪いとされています。ただし、最近ではお祝い用として華やかな包装がされたお茶も販売されており、お祝いとして使われることも多いようです。

赤い物

赤は「火」「火事」を連想させるため、引越し祝いやその内祝いなどに贈るのは良くないとされています。模様に少し赤が入っている程度なら良いですが、赤色がメイン色の物は避けましょう。

ライター、灰皿、キャンドルなど

これも「火」「燃える」「火事」を連想させるため、引越し祝いやその内祝いには贈ってはいけないとされています。

靴や靴下などの履物、時計、かばん

目上の方に贈る場合、履物は「踏みつけにする」という意味から良くないとされています。また、時計やかばんは、「より勤勉に」という意味があり、目上の方に贈るのは失礼にあたります。

鏡、ガラスや陶器製品

鏡など、「割れる」ものは、「別れ」を連想させるため、特に結婚式のお祝いなどには良くないとされています。

 

おすすめの引越し祝いのお返し・引越し内祝い

ここまで、引越し祝いのお返しを贈る際の注意点をご説明しました。贈らない方が良い品物も意外と多くあるため、何を贈ったら良いのか迷う方もいるでしょう。価格の相場に合った失礼にならない品物とは、どんな物が良いのでしょうか。ここでは、おすすめの贈り物についてご紹介します。

カタログギフト

贈られた側がカタログの中から欲しい物を選んで注文できるシステムです。カタログの内容は、日常生活で使用する食器や調理器具、家電、食品、趣味の道具、インテリア、子供用品など非常に幅広く、ときにはユニークな品も載っているため、贈られた方はさまざまな品物の中から好きな物を選べます。

贈る側にとっては、相手の好みや暮らし方、家族構成などを考慮して品物を選ぶ必要がなく、安心して贈れるでしょう。

また、カタログは3,000円、5,000円など予算によって用意されているため、いただいたお祝いに見合った金額のカタログを選ぶだけで済み、手間がかかりません。

食べ物や消耗品

そのほか、形に残らないお菓子や飲み物などの食品もおすすめです。ある程度日持ちのするお菓子ならば、少しずつ食べたり、気楽に家族で分け合ったりしてもらえます。相手の年齢なども考慮して、あまり好みの分かれないお菓子を選ぶと良いでしょう。また、遠方へ引っ越した場合には、その地域の名産品などを贈って引越し先の様子を伝えても喜ばれます。

もう一つのおすすめは、タオルなどの消耗品です。タオルはどんな家庭でも、必ず使用する物です。消耗品のため、たくさんあっても困ることがなく、喜ばれるでしょう。デザインはあまり奇抜なものではなく、誰もが使えるシンプルなものを選ぶと良いでしょう。

まとめ

ここまで、引越し祝いのお返しについて、その相場や贈るタイミング、包装に関するルール、縁起が悪く贈るにふさわしくない物など、さまざまなマナーについてご紹介しました。マナーとは単なる行儀作法ではなく、相手に対する思いやりから生まれたものです。自分の門出に際してお祝いをしてくれた方々に感謝の気持ちを伝え、今後も良いお付き合いを続けるために、少しの心遣いができるようにしましょう。