コロナ禍における引越し事情と注意点|見積もりや挨拶・手続きも解説

コロナ禍における引越し事情と注意点|見積もりや挨拶・手続きも解説
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summary
  • コロナ禍で一時期引越し件数が落ち込んだものの回復傾向にあります
  • コロナ禍ではお部屋探しもオンライン化が進んでいます
  • 引越し業者の見積もりには訪問・オンライン・電話といった方法がありますが、コロナ禍の影響により非対面で行うことができるオンラインでの見積もりに対応する事業者が増えています
  • 同じく引越し作業においてもコロナ禍の影響により引越し業者と利用者の双方が安心できるようにするための配慮が必要です
  • 引越しの挨拶は不要な接触を避けるためにインターフォンなど非対面での方法がおすすめです

2020年に新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから約2年が経ちます。ワクチンの接種などで一時期よりは落ち着いてきた印象を受けますが、それでも油断は禁物です。引越しにおいても流行当初に落ちた件数は回復傾向にありますが、従来どおりとはいきません。

そこで今回は、コロナ禍における引越しについてまとめています。引越しの流れは変わりませんが、各工程においてコロナ禍だからこそ注意しておく点に触れているので、安心安全に引越しができるように本記事を読んで万全の対策をとるようにしましょう。

コロナ禍における引越し事情

表1 移動者数(2019年度・2020年度)

2020年度 2019年度 前年度差 前年度比(%)
市区町村間移動者数 5,268,846 5,446,865 ▲178,019 ▲3.3
都道府県間移動者数 2,466,715 2,604,619 ▲137,904 ▲5.3
都道府県内移動者数 2,802,131 2,842,246 ▲40,115 ▲1.4

※2021年4月時点の情報

引用元:総務省統計局

新型コロナウイルスが世界的な猛威をふるい始めたのは2020年のことです。その年は、世界各国でロックダウンや不要不急の外出をしないよう呼びかけられました。その影響を受けて、引越し件数も減少しています。上記の表からもわかるとおり、2019年度と比べて2020年度の移動者数は市区町村間で3.3%、都道府県間で5.3%、都道府県内で1.4%の減少が見られます。

一方で在宅時間が増えたことにより、快適な居住環境を求めて引越しをする人や転勤で引越しをする人が徐々に増加したのです。

こうした社会情勢の動きを受けて、引越し業界にも変化が起きました。たとえば従来であれば現地訪問で見積もりを行っていたところ、オンライン見積もりを導入する企業や金銭の手渡しを避けるためにキャッシュレスを導入する企業が増えています。さまざまな業界が「withコロナ」対策を行っているなか、引越し業界においても感染症対策が実施されています。

コロナ禍における部屋探しでの困りごと

コロナ禍における部屋探しでの困りごと

新型コロナウイルスの流行により引越し業界が変化している一方で、部屋探しも従来のようにはいかなくなっています。主に変化したのは「内見」です。引越しの見積もりと同じく、従来は現地を訪問していた新居探しですが、新型コロナウイルス対策で三密を避けるためにオンライン化が進みました。そのなかで、オンラインによる部屋探しでは、別途IT環境の設定が必要になったり、契約書などの疑問をその場で解決できなかったりといった困りごとが発生しています。

オンライン内見では部屋の隅々や周辺環境まで確認できない場合がある

コロナ禍で多くの不動産会社が取り入れ始めたのが「オンライン内見」です。オンライン内見とは、ZoomやLINEなどのビデオ通話アプリを使用して、遠隔で内見を行うことです。事前にピックアップした物件に不動産会社のスタッフが訪れ、ビデオ通話をとおして部屋の中を見せてくれます。

依頼者にとっては移動しなくても良いうえに、感染症対策ができるのでメリットの多いオンライン内見ですが、部屋の隅々まで確認するのが難しかったり、物件周辺の環境を確認できなかったりといったデメリットもあります。使用する機器やツール、通信環境によっては画質が落ちるため、よく見えずに終わってしまったということもあります。そうした場合は、オンライン内見時の動画を送ってもらうこともできるので、不動産会社に相談してみましょう。

IT環境を整備しないとできないことがある

前述の内見しかり、従来対面で行われていた工程をコロナ禍ではオンラインに移行している場合もあります。たとえば契約後の「重要事項説明」もその一つです。

本来であれば、宅地建物取引業法に基づいて、重要事項の説明は宅地建物取引士が対面で行うようになっていましたが、コロナ禍の影響により法改正が行われ、ビデオ通話などでも説明ができるようになりました。このようにIT機器を活用して行う重要事項説明を「IT重説」と呼びます。

こうしたオンライン内見やIT重説で欠かせないのがインターネット環境です。インターネット環境が整っていないと画面が固まったり、音声が聞き取りづらかったりといった事態が発生します。時間が長引いたり、聞き漏れがあり後でトラブルになったりといったことも考えられるので、インターネット環境は事前に確認しておきましょう。

その場で質問ができない

オンライン内見やIT重説の場合はビデオ通話を利用するので、疑問はその場で聞くことで解決できます。しかし、それ以外の場面ではメールや電話でのやり取りが主になるので、解決までに時間がかかることが考えられます。

たとえば契約書です。従来は店舗に行って契約書に記入するのが基本でしたが、コロナ禍になってからは郵送する方法を選ぶ人も増えています。担当者が目の前にいる店舗とは違って、疑問や不安をすぐに解決できるわけではないので、場合によっては契約時期が遅れることもあるでしょう。また、オンライン内見後のやり取りに時間がかかってしまい、気になっていた物件が埋まってしまったということもありえるので注意が必要です。

コロナ禍での引越しの見積もり方法

コロナ禍での引越しの見積もり方法

コロナ禍で引越しをする場合、次のような方法で見積もりを取ります。

  • 訪問
  • オンライン
  • 電話

コロナ前から引き続き、ほとんどの引越し業者が訪問見積もりに対応していますが、やはりコロナ前と比べてオンライン見積もりに対応する引越し業者が増加しています。

訪問見積もり

コロナ禍であっても、ほとんどの事業者で訪問見積もりは実施されています。「訪問」の言葉どおり、引越し業者の担当者が旧居に訪問して移動距離や荷物の量などを確認し、実際にかかるであろう引越し料金の概算を見積ってくれます。

引越し当日までに荷物が増えたり、荷造りが終わらなかった場合などを除いて、見積もり時に提示された金額で引越しが可能です。見積もりは基本的に無料で行ってくれます。

訪問見積もりを行う流れは従来どおりですが、コロナ禍の今、訪問見積もりをする場合は感染対策が欠かせません。部屋の空間が広くない場合は感染しやすい条件である三密になりやすくなります。そのため、マスクの着用や手指の消毒はもちろん、換気を十分にして感染症対策を行いましょう。同じく密になりやすいので、同時に複数社を呼んでの見積もりは避けた方が無難です。

オンライン見積もり

オンライン見積もりとは、ZoomやLINEなどのビデオ通話を活用して見積もりを行う方法です。オンライン内見と同じく、遠隔で行うため、感染症の心配をすることなく見積もりができます。

画面越しに荷物の量を確認していくため、見積もり金額と実際の金額に多少の誤差が発生することもありますが、基本的には見積もり金額での引越しができるでしょう。ただし、利用するにはインターネット環境と指定されるビデオ通話アプリをインストールする必要がある点には注意が必要です。

オンライン見積もりに対応している引越し業者

オンライン見積もりには次のような引越し業者が対応しています。

引越し業者 対応地域 使用
ツール
アプリ
インストール
所要時間 見積もり予約
受付時間
アート引越センター 全国 Zoom 必要 30~40分 9:00~19:00
日本通運 全国 LINE 必要 20~30分 24時間(365日)
キタザワ引越センター 東京・千葉 不明 一部機種で必要 45分 24時間
アップル引越センター 大阪・名古屋・福岡圏 LINE 必要 不明 24時間
ヒカリ引越センター 兵庫・大阪 Zoom 必要 20~30分 9:00~17:00

各社必要なツールの種類や予約の受付時間、対応地域といった特色が異なるので、引越しの条件と照らし合わせて利用する事業者を決めましょう。

電話見積もり

電話見積もりはその名のとおり、電話で見積もりを行うことです。訪問の必要がないため、感染症対策としては良い方法ですが、口頭で荷物の量や大きさなどを伝えなければいけないため、認識のすれ違いが起きやすい方法とも言えます。見積もり金額と実際の請求金額にズレが発生しやすい点には注意しておきましょう。

コロナ禍における引越し作業

コロナ禍における引越し作業

コロナ禍では引越し作業においても気を付けるべきポイントがあります。できるだけ感染しないように事前準備を早めに済ませて、当日は検温と体調のチェックを行いましょう。

荷造り

引越し当日、引越し業者が来た段階で荷造りが終わっていないと、部屋が作業する人で溢れ、感染しやすい密な状態になる可能性が高くなります。そのため、荷造りは早めに済ませておくのがポイントです。マスクや手指消毒に加えて、当日の作業を短時間で終わらせるためにも、引越し前日の夜までには、前日の夜から当日の朝に使う必要最低限のものを残した状態にしておくのが望ましいでしょう。

旧居の掃除

原状回復義務があるので、旧居はできるだけきれいにしておきましょう。また、新型コロナウイルスに感染していても無症状の場合があります。通常、新型コロナウイルスは長くても7日程度で死滅しますが、無自覚の場合はどのタイミングで感染しているかがわかりづらい側面があります。退去後にはクリーニング業者が入ることがほとんどですが、自分たちでもよく手が触れる、次のような場所を中心に消毒作業を行うのが望ましいでしょう。

  • 手すり
  • ドアノブ
  • 電気のスイッチ
  • テーブル
  • 椅子
  • 水道の蛇口

掃除や消毒の際もマスクの着用や換気を忘れずに行いましょう。

新居の掃除・消毒

旧居と同じく、新居の掃除や消毒も欠かさず行いましょう。掃除・消毒の手順は次のとおりです。

  1. 窓やドアを開けて換気する
  2. 石けんで20秒以上、手を洗う
  3. 手袋をはめる
  4. 高いところから低いところに向かって掃除する
  5. 乾いたクロスに消毒用エタノールを吹きかけて、拭き取って消毒する

掃除後に出たごみは、ごみ袋に入れてしっかり密閉して捨てます。知らず知らずのうちに手にウイルスが付いていることもあるので、掃除・消毒が終わったあとは石けんで手を洗いましょう。

コロナ禍に引越しする際のポイント

コロナ禍に引越しする際のポイント

引越し当日は、引越し業者のスタッフとの最終確認などで、人との接触が避けられません。そのため、感染確率を最小限にするためにも、次のようなことを行いましょう。

  • 体調チェックと検温を行う
  • マスクの着用と換気を行う
  • こまめに手洗い・消毒を行う
  • 立ち会いの人数は最小限にする

体調チェックと検温を行う

新型コロナウイルスは現時点(2022年6月時点)で数種類が確認されており、なかには非常に感染力の強い種類もあります。そのため、新型コロナウイルスと疑われる症状がある場合に無理は禁物です。発熱していたり、体調が悪かったりする場合は、速やかに引越し業者に連絡しましょう。

体調不良の原因がわかっていない場合は、意図せず引越し業者のスタッフに感染させてしまうこともあります。その場合、その引越し業者を利用する別のお客さんにも感染する可能性があるので、当日体調が悪い場合は早めに引越し業者に相談しましょう。

マスクの着用と換気を行う

基本的に引越し業者のスタッフもマスクをしてくれますが、熱中症や呼吸が苦しくなるなど、引越し作業を行う季節や状況によってはスタッフがマスクをできない、または外す場合があります。できるだけ感染対策を行うために、依頼主はマスクを着用して、窓やドアを開けて部屋の換気を行いましょう。

こまめに手洗い・消毒を行う

引越し作業は、人とすれ違う機会や他人が触れた物に触る機会が多くなります。万が一、感染者がいた場合は、ウイルスに触れる確率も高くなるので、注意が必要です。そうはいっても目に見えないウイルスを避けることはできないので、触ってしまったと仮定してこまめに手洗いや消毒をするようにしましょう。

厚生労働省が公表している手洗いの時間・回数による効果では、「ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒のすすぎを2回繰り返す」と「手洗いなし」と比較した場合に、0.0001%までウイルスを減らせるそうです。一度の手洗いで2回繰り返すことは時間的に厳しいこともあるので、その場合はできるだけこまめに手洗いをすることをおすすめします。

立ち会いの人数は最小限にする

落下や紛失などのトラブル防止のために、引越し作業には立ち会いが必要になります。従来であれば特に人数制限はありませんでしたが、コロナ禍では密になるのを避けるために、立ち会いの人数は最小限に留めましょう。

コロナ禍における引越し手続き

コロナ禍における引越し手続き

引越しの際は住民票の異動(移動)など、市町村役場で行う手続きが発生します。こうした手続きはコロナ禍だからといって、省略できるものではありません。しかし、手続きのなかには感染拡大防止の観点から、混雑を避けるために期間が延長されている場合もあります。また、福岡市など、一部自治体では手続きのオンライン予約サービスを行っているので、手続きに出向く前に各自治体のホームページなどを確認しておくことをおすすめします。

引越しに必要な手続きについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。

コロナ禍における引越しの挨拶

コロナ禍における引越しの挨拶

コロナ禍の引越しで迷うことの一つに近隣住民への挨拶があります。状況が状況だけに対面での挨拶に抵抗感を覚える人もいるため、インターフォン越しや手紙を投函といった形で挨拶をする人も増えています。

挨拶を受ける側の考え方にも左右されるため、コロナ禍における引越しの挨拶に正解はありませんが、基本的にはインターフォン越しでの挨拶がおすすめです。その際、「本来ならば直接お会いすべきですが、昨今の状況を鑑みてこのような形でのご挨拶とさせて頂きます」と必ず一言添えるようにしておきましょう。手土産を渡す場合は、手渡しではなく郵便受けなどに入れておくことで対面を避けられます。

引越しの挨拶を行うタイミング

挨拶に行くタイミングは次のとおりです。

  • 旧居

引越しの1週間前~前日までに行いましょう。親しい間柄の場合は、もう少し早めの2週間前くらいには挨拶しておくのがおすすめです。

  • 新居

引越し作業などで迷惑をかける可能性があるので、引越しの前日までに挨拶回りをしておくことが理想的です。しかし、引越し作業などで時間が取れない場合もあるでしょう。その場合は、円滑な関係を築くためにも遅くとも引越しの翌日までには済ませるようにしておくのがおすすめです。

挨拶に行く時間帯に関しては、休日の10~17時が望ましいでしょう。ただし、食事の時間帯や身支度ができていない朝早い時間帯は避けるのがベターです。土日休みではないことが予想される場合は、帰宅する可能性の高い19時~20時ごろを狙って挨拶に行ってみましょう。あまり遅い時間になると迷惑になるため、21時以降は避けることをおすすめします。

引越しの挨拶を行う範囲

引越しの挨拶を行う範囲は居住形態によって、次のように異なります。

居住形態 挨拶に行く範囲
集合住宅(マンション・アパート) 両隣と上下階。大家さんや管理人さんにも挨拶をしておくのが一般的
社宅 基本は集合住宅と同じ。ただし、戸数が少ない場合は全戸に挨拶が必要な場合もある
一軒家 両隣と向かい3軒が基本。立地条件によっては区画一帯に挨拶が必要な場合もある

上記のパターンに加えて、自治体会長への挨拶が必要な場合もあるので、事前に近隣住民に確認しておくと安心です。

女性の一人暮らしの場合の挨拶

女性の一人暮らしの場合は、ストーカーや盗難など、防犯上の観点から挨拶しない方が無難です。一方で、近隣にどういった人が住んでいるか知っておきたいという人もいるでしょう。その場合は、一人で挨拶に行くのではなく、友人や家族と一緒に行くのがおすすめです。また、ファミリー層や女性向け賃貸の場合は、災害や病気などの緊急時に頼れるように挨拶しておくことをおすすめします。

引越しの挨拶の例文についてはこちらの記事で紹介しています。挨拶のときに焦らないように事前に確認しておきましょう。

まとめ

まとめ

コロナ禍でも引越しはできますが、感染対策には十分な注意を払う必要があります。引越し作業はもちろん、近隣住民への挨拶も、相手や自分が感染しないように配慮して行いましょう。密を避けるとどうしても時間がかかりますが、手続きなどは期限があります。延長されていたり、オンライン予約ができたりする場合もありますが、各自治体によって対応はまちまちです。スムーズに引越しを終えるためにも、手続き関連のことは事前に調べておくことをおすすめします。

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