引越しの際の本の詰め方のポイント|手順や本を整理するコツも解説

引越しの際の本の詰め方のポイント|手順や本を整理するコツも解説
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summary
  • 引越しで本を運ぶ際は小さいダンボールを選ぶようにしましょう
  • ダンボールに本を詰めすぎると、重くて持てなくなったり、底が抜けてけがをしたりする可能性があります
  • 本を詰めるダンボールは底をH字貼りし、水濡れ対策も行いましょう
  • 引越しの際には極力本を減らすことも検討しましょう
  • 本の冊数が少ない場合は、引越し業者ではなく宅配便で送るのもひとつの方法です

引越しの際に嵩張る荷物の代名詞的存在の本や雑誌、漫画などの書籍類。大きな箱にめいっぱい詰めようとする人もいれば、小さな箱で済んでしまう人までさまざまです。本を梱包・荷造りするときにはある程度決まった詰め方があり、気にせずに荷造りしてしまうと思わぬトラブルに発展することもあります。

今回は、引越しにおけるほんの荷造りポイントや荷作り方法、本を新居に持っていく際に気を付けたいこと、やっておくと良いことを解説します。本の詰め方やダンボールのサイズが気になる方は、ぜひ参考にしてください。

引越しにおける本の詰め方のポイント

引越しにおける本の詰め方のポイント

数冊程度の本であれば、梱包に手間取ることはないでしょう。しかし、本棚いっぱいの本が並んでいたり、複数の本棚が必要となるほどの蔵書があったりする場合はそうはいきません。引越しに際して、当然本を新居に持っていくことになりますが、無作為にダンボールに詰めるだけでは本が傷ついたり、破れたりしてしまいます。

本を新居に運ぶ際は、荷造りをはじめる前に以下のポイントを知っておくと良いでしょう。

  • ダンボールは小さいサイズを選ぶ
  • 本の大きさを仕分けする
  • 本は平置きにして詰める

ダンボールは小さいサイズを選ぶ

本を詰めるダンボールは、小さいものを選びましょう。1冊1冊は軽いものの、引越しの荷物として数冊・数十冊と詰めるとそれなりの重量になります。嵩張りやすい荷物であるため、大きなダンボールに何冊も詰めて持ち運ぼうとする人もいますが、重量が大きくなりすぎた関係で持ち上げられなくなってしまうこともあります。そのため、本を運ぶダンボールはあえて小さいものを選び、あまり何冊も入れられないようにするのがおすすめです。

大きなダンボールで運ぶことができるような力自慢の人であっても、小さなダンボールに小分けにして運ぶようにしてください。仮に持ち上げられたとしても、ダンボールが本の重さに耐えられるかは別問題です。また、万が一落としてしまった場合に足を挟むなどしてけがにつながる可能性も考えられます。荷物の総量は増えてしまうかもしれませんが、小さいダンボールをいくつも用意し、重くなりすぎない程度で運ぶようにしてください。

ちなみに、目安としては箱の重量が4〜5kg程度を目処にしましょう。ダンボールの底が抜ける重量は約15kg程度とそれなりに耐久性はあるものの、それよりも軽い状態にしておくことで、持ち運びやすくなります。

本の大きさを仕分けする

ダンボールのサイズを決めるには、まず本の大きさや冊数を仕分けする必要があります。ひと口に本と言っても雑誌のような大きなものから、文庫本サイズの小さなものまでさまざまです。新居に持って行く本を整理する際には、持っていく本を大きさの順で分けるようにしてください。

実際に箱に詰める際は、大きなものから平置きで詰めていくのがベストです。書店の店頭に並べられている話題の本や新刊などのイメージで問題ありません。

まず、大きな本から順番に詰めていきます。大きなものから順に詰めていくことでダンボールの底が抜けにくくなります。また、ダンボールそのものを安定させるためにも、比較的重量のある大きな本を底に持って行きましょう。

ある程度の本の大きさがわかれば、用意するダンボールのサイズもわかってきます。ダンボールを確保した後でも問題ないものの、できれば新居に持って行く本が決まった段階で大きさを整理しておくと良いでしょう。無駄なダンボールを確保せずに済みますし、余ったからと言って廃棄処分する手間もなくなります。

本は平置きにして詰める

先にも少し触れましたが、本をダンボールに詰める際は、平置きにして詰めていきましょう。箱の底に負荷がかかりやすい縦向きで詰めてしまうと、運搬中の揺れや積み上げられた荷物の関係で、本が破れたりよれたりしてしまう可能性があります。

また、1冊1冊は大した重量ではなかったとしても、ひとまとまりになればかなりの重さになります。方向的に縦向きのほうが冊数は多く詰め込みできるものの、平置きにするとダンボールの安定性や詰めすぎをある程度防止できるのです。

また、平置きにすることで本に対するダメージを緩和することができます。仮に輸送中の振動や上に荷物を積み上げた場合でも、本が横向きであるため負荷があまりかかりません。まったく傷がつかないわけではないものの、本をきれいに新居に運ぶには、平置きが最適かつ大切な方法です。

ダンボールに本を詰めすぎない

ダンボールに本を詰めすぎないことも重要です。

文庫本は、300ページで約150gと言われており、ダンボールの大きさにもよりますがかなり大量に詰めることができます。しかし、あまり多く詰めすぎると重量が増してしまい、持てなくなったり底が抜けてしまったりする可能性があります。

さらに、本のなかには図鑑や辞書など、重たい本も存在するため、一概に150gで計算することはできません。先にも説明しましたがダンボール1箱につき、約4~5kg程度になるように詰め込みましょう。ある程度空間が生まれるため、本を詰め込む際に傷が付くリスクを避けることもできます。

かといって、詰めなさすぎも良くありません。詰めなさすぎると隙間が大きく空いてしまい、移動中の振動などでこすれたり傷ついたりしてしまいます。大きな空間には緩衝材を挟むなどして、本同士が極力こすれないようにすることも重要です。あるいは水濡れ対策も兼ねて、本を個別に梱包してから箱詰めしても良いでしょう。

本を箱詰めする際は、とにかく詰めすぎず、持てる量の重さにすることです。引越し業者に依頼するにしても、自分で運ぶにしても、重すぎるようでは引越しの作業全体に影響を与えてしまう可能性もあります。適切な量と言われると難しいところですが、体重計などを使っておおむね4~5kg以内に収まるようにしてください。

ダンボールに詰められる本の冊数の目安

ダンボールに詰められる本の冊数の目安

ダンボールに詰められる本の冊数は、ダンボールの大きさと本の大きさによって異なります。

ダンボールは、最大15kg前後まで底が抜けないような設計にはなっているものの、あまり詰めすぎると持ち運びができなくなったり、落とした際にけがをしたりする可能性もあります。とはいえ、いちいち体重計を使って重さを図りながら荷造りするのも面倒に感じる人もいるでしょう。

以下に、ダンボールのサイズと本のサイズごとの冊数目安を表にしてあります。参考にして本をダンボールに詰めていってください。

■ ダンボールに詰められる本の冊数目安

ダンボールのサイズ 本の種類 収納可能冊数
60サイズ
(長さ+幅+深さ=60cm以内)
一般コミック・一般書 約10~20冊
大判コミック 約5~10冊
80サイズ
(長さ+幅+深さ=80cm以内)
一般コミック・一般書 約30~50冊
大判コミック 約15~35冊
100サイズ
(長さ+幅+深さ=100cm以内)
一般コミック・一般書 約80~90冊
大判コミック 約60~70冊

あくまでも目安であるため、鵜呑みにしてはいけません。
ひと口に「一般書」と言っても、本の厚みやダンボールの種類によって若干の誤差が生じてしまいます。しかし、ひとつの基準にはなるため、ダンボールを集める際の参考にしてください。

本を詰める際に必要なもの

本を詰める際に必要なもの

本をダンボールに詰める際に必要なものは次のとおりです。

【必要なもの一覧】

  • ダンボール
  • ビニール袋
  • 緩衝材
  • テープ
  • 油性ペン

ダンボールやテープは、引越しにおける必要不可欠なアイテムです。本以外の梱包でも使用しますが、本の冊数が多いとダンボールやテープも大量に必要になるため、多めに準備しておくと良いでしょう。

ビニール袋は本を雨などの水濡れから守る目的があるほか、緩衝材と同様にほかの本とぶつかっても傷つきにくくする効果が期待できます。緩衝材はダンボールとの隙間に挟むことで効果を発揮するほか、高さの違う本の隙間に入れることで、輸送時に本が動いてしまうのを防止できる役割もあります。どちらも100円ショップなどでまとめ買いできるため、多めに購入しておくと良いでしょう。

また、テープはガムテープとセロテープの2種類を用意してください。ガムテープは箱を組み立てたり封をしたりする際に、セロテープはビニール袋や梱包材を固定するのに使います。また、後述しますが、本はジャンルごとにダンボールを分けるのがおすすめです。引越し完了後に荷解きをする際に、ダンボールをすべて開けなくても中身が分かるように、ダンボールに「漫画」「文庫本」などと記入できる油性ペンも、1本あると便利です。

また、マストではありませんが、本専用の収納ケースを利用する方法もあります。同じサイズの漫画や単行本、文庫本を30〜40冊程度まとめて収納することが可能で、いちいち梱包する手間が省けます。水濡れ防止の役割も担えるため、100円ショップなどで購入しておくと良いかもしれません。

引越し業者によっては収納ケースに入っていれば、ダンボールに入れなくても運んでくれる場合もあります。また、仮に新居ですぐに荷解きしない場合でも、そのまま保管できるため非常に便利です。

本の詰め方の手順

本の詰め方の手順

具体的な本の詰め方は次のとおりです。

  1. ダンボールの裏にH字にテープを貼る
  2. 水濡れ対策をする
  3. 本を詰める
  4. ダンボールの隙間は埋める

ダンボールに詰めていく際に気を付けたいポイントとあわせて、それぞれのステップごとに解説します。

1.ダンボールの裏にH字にテープを貼る

ダンボールの裏面は、H字でテープを貼ってください。本は1冊1冊になるとそう重たくはないものの、何十冊となれば話は別です。ダンボールの底の強度によっては抜けてしまう可能性もあるため、強度を増すためにもH字にテープを貼ってください。

ダンボールの底面のテープの貼り方にはいくつか種類があり、混同するとけがにつながる恐れもあるため注意が必要です。たとえば、重量物であるにも関わらずガムテープ1本で貼ってしまっていると、強度が足りなくなって底が抜けてしまう危険性があります。

また、そこをH字で貼ると、引越し業者が底面だとひと目で判断できます。本は天地逆転しても問題ないように見えますが、大きな本を底にして軽い本を上に積んでいる関係で、上の方が軽いという特徴があるため、逆転してしまうと輸送中に荷崩れにつながる可能性も否定できません。

強度を増す目的と底面であることを伝える目的の2つを一緒に持っているH字貼りをすることで、本もほかの荷物も守ることができるのです。

2.水濡れ対策をする

本を梱包する際は、水濡れ対策も怠らないようにしてください。雨やほかのダンボールに入っている液体類で、万が一箱に水がかかっても本が濡れないようにする工夫です。本が水などで濡れてしまうと、シワやよれ、文字のボケにつながります。そういった事態を避けるため、具体的にはビニール袋に1冊ずつ入れて梱包する方法を実践しましょう。

冊数が多く1冊ずつ梱包する時間がない場合は、ダンボールの底に大きなビニール袋を開けた状態で設置し、本を詰めてから口を結ぶ方法があります。一挙に水濡れ対策ができるため、非常に便利です。1冊ずつ包む場合も、まとめてビニール袋で包む場合も、梱包時に袋が破れないように注意してください。破れてしまった箇所から水が浸透してきてしまう可能性があります。

もし専用の収納ケースを購入した場合、ビニール袋で梱包する必要がなくなります。同じサイズの本が多い場合は、ダンボールではなく収納ケースを利用する方法も検討してみましょう。

3.本を詰める

水濡れ対策ができたら、本を詰めていきます。先述したとおり、本は縦置きではなく平置きするようにしてください。大きな本から順に箱の底に積み上げ、最後に文庫本などの小さな本を乗せます。この方法を取ることで、本を詰めたダンボールの上に別の箱が乗っても、本自体がつぶれたり破れたりするリスクが少なくなるのでおすすめです。

もしどうしても立てたままでしか入らない場合、サイズを合わせて並べるようにしましょう。ポイントとして、背表紙を地面と平行になるように入れてください。また、立てた本の上に本を平置きすると、下になった本が傷つきやすくなってしまいます。隙間ができた場合は本で埋めるのではなく、次章で解説する方法で隙間を埋めましょう。

4.ダンボールの隙間を埋める

縦置きでも平置きでもダンボールに隙間が発生してしまいます。この場合は、できた隙間を緩衝材などで埋めるようにしてください。

隙間をそのままにしておくと、運搬時に箱の中身が動いて運びにくくなるだけではなく、本が傷つくこともあります。埋めるための緩衝材は新聞紙を丸めても良いでしょう。もし、新居でごみを出したくない場合は、タオルやTシャツなどの衣類でも代用できます。

とにかく箱の中で本が動かないようにすることが重要です。割れ物ではないため厳重に梱包する必要はありませんが、本だけを入れたダンボールは必然的に重くなってしまうため、輸送中に動かないようにしてください。

引越し時に本を整理するコツ

引越し時に本を整理するコツ

仮に本が1,000冊あった場合、それをすべて新居に持って行くのは至難の業です。また、本の冊数が多いと荷物の量も増え、結果的に引越し料金が高額になってしまいます。

古い本や読まなくなった本は、思い切って処分してしまうことも検討しましょう。

本を捨てる・捨てないの判断基準を持つ

荷造りの前に本をジャンル分けしつつ、無意識に捨てる・捨てないの判断をしている人もいるでしょう。購入している以上、どの本にも愛着があって選ぶのが難しいのはわかりますが、そのまま持って行っても読まない可能性がある本がまぎれているかもしれません。

さまざまな判断基準はありますが、以下の条件を参考に、捨てる本と持って行く本を選別しましょう。

  • 何年も読み返していない
  • 表紙を見てもどんな内容か思い出せない
  • 途中で挫折して、最後まで読みきれていない
  • 薄汚れていたり、破れがあったりする
  • 好きな作家の本だからとなんとなく買った
  • いつか読もうと思ってそのままになっている

本が多すぎる場合は処分する

上記の捨てる・捨てないの判断を下したあと、捨てると決めた本にもいくつかの処分方法が出てきます。
ただ捨てるだけではなく、どこかに寄贈したり売ったりすることも検討してみましょう。

資源ごみとして捨てる

経年劣化や汚れなどで売ったり譲ったりが難しい場合には、資源ごみとして処分しましょう。資源ごみの回収方法は、自治体ごとに規則が異なるため、事前にWebサイトや電話で確認してください。

冊数が多く自力で運ぶのが難しい場合は、不用品回収業者に依頼して、ほかの不用品と一緒に処分してもらうのもひとつの方法です。

資源回収ボックスやリサイクルステーションを利用する

資源回収ボックスやリサイクルステーションへ持ち込む方法があります。リサイクルを目的としたもので、市区町村役場前や公園、商業施設前に設置されていることが多いのが特徴です。なかには回収量に応じてポイントが貯まる場合もあります。

ただし、すべての資源回収ボックスやリサイクルステーションで本や雑誌すべてを回収できるわけではない点に注意しましょう。

古本屋やリサイクルショップで売る

比較的状態も良く、なおかつ1点ずつ処分するのが大変な場合は、古本屋やリサイクルショップで売るのもひとつの方法です。直接持ち込んで査定してもらうこともできますし、Webサイトや電話で申込を行えば取りに来てもらうこともできます。

業者によって専門に特化している場合もあり、一般的な古本屋よりも高額で査定してもらえるものもあります。適正価格で買い取ってほしい場合は専門に買い取っている業者に持ち込むと良いでしょう。

オークションやフリマアプリを利用する

上記と同じような方法では、オークションやフリマアプリを使用する方法があります。出版年が比較的新しく、人気も高い本であればすぐに買手が付くことも珍しくありません。

販売価格を自分で設定できるのが大きな強みですが、梱包の手間がかかったり、売れるまで手元に残っていたりするデメリットもあります。引越し当日まで時間的余裕がある場合におすすめの方法です。

寄付・寄贈する

捨てるにはもったいないが、自分では読まないという本については、児童施設や病院などに寄贈するのも方法のひとつです。寄贈先によって特定のジャンルに限定されてしまうデメリットがあるものの、条件にあえば申出ても良いでしょう。

また、NPO団体などが寄付を募っている場合もあるため、一度調べてみると良いかもしれません。

電子書籍に切り替えることも検討しよう

紙の本を処分して電子書籍に切り替えることも検討しましょう。まだまだ整備段階でもあるため、一概にすべての本が購入できるわけではありませんが、以前に比べれば多くの本が電子書籍化されています。

買い切りやサブスクリプションなど、さまざまな購入方法がありますが、電子書籍に切り替えると本の置き場所に困らなくなるというメリットが享受できます。また、タブレットさえあればいつでも本を読めるようになるのも、電子書籍に切り替えるメリットと言えるでしょう。

荷物が少ない場合、本は郵送もできる

荷物が少ない場合、本は郵送もできる

本が少ない場合は郵送も選択肢に入れましょう。宅配便でも送ることができるため、一人暮らしなどで本の冊数が少ない場合は利用を検討してみても良いでしょう。

郵送と宅配便の料金は、以下のとおりです。なお、重さは80サイズで、5kgまで換算しています。

発着 郵送 宅配便
東京都内同士 1,030円 1,150円
東京→関東 1,100円 1,150円
東京→関西 1,200円 1,260円
東京→中国・四国 1,310円 1,370円
東京→九州 1,530円 1,590円
東京→北海道 1,530円 1,590円

※郵送はゆうパック、宅配便はクロネコヤマトでそれぞれ算出

まとめ

引越しで嵩張る荷物の代名詞でもある本。梱包方法もそうですが、どの本を新居に持って行くのかが決められるかそうでないかで荷造りにかかる時間や労力が大きく変わります。

捨ててしまうのがもったいなく感じるのも分かりますが、荷物を減らすためには捨てることも重要な判断です。新居でも読みたい本を選抜し、丁寧に梱包・箱詰めして新居へ持って行きましょう。