引越しでのフィギュアの梱包方法|ダンボールに詰める手順も解説

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summary
  • 引越しでフィギュアを新居に運ぶ方法は主に3種類あります
  • 引越しでフィギュアを梱包するために購入時の箱があると便利です
  • フィギュアを梱包する際は、薄い紙で巻く、きつく梱包しすぎないのがポイントです
  • 安心してフィギュアを引越し先に持っていくには、ワレモノのシールや目印をしておくと良いでしょう

「オタクグッズ」とも呼ばれるフィギュア。所有している人によっては、数もサイズもさまざまで「梱包が大変」という声をよく耳にします。処分できれば良いのですが、大事に集めたフィギュアたちをそう簡単に捨てるわけにはいかないですよね。荷造りの方法を正しく行えば、フィギュアを壊すことなく安心して新居まで持っていけるかもしれません。

今回は、フィギュアの引越し方法や梱包方法、梱包に置ける注意点を解説します。引越し業者を選ぶ際のポイントも解説しています。フィギュアを新居に持っていきたいという人は、ぜひ参考にしてください。

引越し時におけるフィギュアの運搬方法

引越しの際にフィギュアを運ぶ方法は3パターンあります。

  • 引越し業者に運んでもらう
  • 郵送する
  • 自分で運ぶ

それぞれメリット・デメリットがあるため、事前に確認し、自分に適した方法で運ぶことをおすすめします。

引越し業者に運んでもらう

ほかの荷物と一緒に引越し業者に運んでもらう方法があります。一般の荷物と同様にダンボールに梱包すれば、問題なく運んでもらうことができます。フィギュアだけの見積もりも不要で、別料金が発生しません。さらに、箱の外に「フィギュア」や「割れ物」と書いておけば、引越し業者も慎重に取り扱ってくれるでしょう。

注意点としては、箱の外に何も書いていないと、乱暴に扱われる可能性がある点です。また、梱包方法が良くないと、輸送中に破損する恐れもあります。限定のフィギュアや貴重なものは美術品専門の輸送業者に依頼するのも一つの方法ですが、費用がかさんでしまうのがデメリットです。

いずれにしても、荷造りの段階で正しい方法で梱包する必要があることは間違いありません。具体的な荷作り方法は「引越しの際のフィギュアの梱包方法」で解説しています。参考にして破損しないように梱包を進めましょう。

郵送する

郵送や宅配を使用する方法も有効です。引越しの荷造りと同じようにフィギュアを梱包し、郵便局や宅配業者に持ち込めば完了です。受取の日時指定をしておけば、引越し当日に届けることもできます。また、引越しそのものの荷物も減るため、引越し料金が安くなる可能性もあります。

デメリットとしては、引越し業者同様、輸送中の破損リスクがぬぐえない点です。送る際には品目をきちんと書くだけではなく、「割れ物」と書くのを忘れないようにしてください。実際には陶器などの割れ物ではなかったとしても、大切に扱ってもらえるように必ず書くようにしましょう。

また、フィギュアだけの問題ではありませんが、宅配や郵送を行う場合、配達先が遠距離になるほど割高になる傾向にあります。梱包する荷物の量や箱の大きさにもよりますが、あまりにも遠距離引越しの場合はおすすめしにくい方法です。

自分で運ぶ

「大事なフィギュアを誰かに預けるわけにはいかない!」という人もいるでしょう。その場合は、自分で運ぶという選択ができます。ダンボールなどに入れて運ぶ点は同じですが、輸送料金が不要なため、もっとも経済的な方法と言えるでしょう。

難点としては万が一破損しても、誰も責任を取ってくれない点です。当たり前ですが梱包から輸送まですべて自分で行うため、第三者に責任が生じることはありません。引越しの最中に破損してしまったとしても誰も補償してくれる人はおらず、あきらめなければならない点は承知しておきましょう。

もし車を自己所有しておらずレンタカーを借りる場合、レンタカー代とガソリン代がかかります。また、自家用車であっても遠距離になるとガソリン代や高速道路料金も発生し、結果的にあまり節約になっていないケースもあります。
大事なものであることはわかりますが、もし遠距離輸送になった場合は自分で運ぶ以外の方法も検討してください。

引越しの際のフィギュアの梱包方法

引越しの際、気になるのが梱包方法です。フィギュアケースごと輸送するのは破損のリスクが高いため、おすすめできません。個別に梱包したほうが良いのですが、なかにはほかの荷物のように簡単には梱包できない、複雑な造形をしたものもあります。そんな時に便利なのが購入時の本体の箱です。

しかし、購入時のフィギュアの箱はすでに処分してしまっているという人も少なくありません。その場合の梱包方法も、あわせて解説します。

購入時のフィギュアの箱がある場合

購入時のフィギュアの箱が残っている場合、その箱を使用しましょう。破損リスクを最大限まで減らすことができ、安心して輸送できます。

購入時に入っていた「ブリスターパック(透明なプラスチックケース)」に戻す方法です。それ以外の梱包はとくに不要になるため、梱包材の費用節約にも繋がります。そもそも、ブリスターパック自体がフィギュアの形にできているため、輸送中にぶつかって破損するリスクも減らせます。

ただ、ちょっとした手間として、フィギュアによっては分解しなければならない場合もあるでしょう。大事なフィギュアを守るためには手間を惜しまない人もいるかもしれませんが、普通の梱包よりもやや時間がかかる可能性があることは意識しておくと良いかもしれません。

購入時のフィギュアの箱がない場合

すでに購入時のフィギュアの箱を捨ててしまっている場合、フィギュアを個別に梱包する以外に方法がありません。破損しないように梱包材を使用し、一体一体丁寧に梱包することをおすすめします。

フィギュアを梱包する手順

一概にフィギュアと言っても、その種類はさまざまです。しかし、最終的な梱包方法に大きな差はありません。以下の手順を踏まえて、梱包を進めましょう。

  1. フィギュアが動かせるものの場合、シンプルな姿勢にする
    極力「気を付け」のポーズにする。姿勢が変わってしまっていると、梱包しにくく輸送中の破損に繋がりやすくなる。
  2. 取り外しできるパーツはすべて取り外す
    姿勢と同じく梱包しやすくするため、取り外しできるものはすべて外し、別々に梱包する。
  3. 半紙で一つずつ包む
    半紙を一度くしゃくしゃに丸めて包むことで、緩衝材代わりになる。新聞でも代用できるが、色移りする可能性がある。
  4. 緩衝材を使って包む
    半紙の上から緩衝材を巻くことで、より厳重に梱包できる。一体ずつ梱包しなければならない。

可動部分がないフィギュアは、3の工程から始めましょう。上記の方法は、日本人形やひな人形でも応用できます。梱包に一般的な荷物の倍程度の梱包資材が必要になりますが、細部が折れやすい以上、丁寧に梱包しておく必要があるでしょう。また、仮に新居ですぐに飾る予定がなくても、そのまま保管することができるため一石二鳥です。

フィギュアを梱包する際のポイント

購入時の箱がない状態でフィギュアを梱包する際は、以下のポイントがあります。

  • 半紙を利用する
  • きつく梱包しすぎない

上記のポイントを意識しないと、梱包中や輸送中、荷解きの際にフィギュアが破損する恐れがあります。一つずつ慎重に進めていきましょう。

半紙を使用する

フィギュアを梱包する際は、半紙を使用しましょう。半紙を使用する理由は、一度くしゃくしゃに丸めて使用するのに適しており、不規則な形をしていることが多いフィギュアの梱包に適しているためです。

なお、新聞紙も柔らかく、同じような使い方ができるものの、半紙と比べるとおすすめ度は低くなります。理由は、新聞の印刷に使用しているインクがフィギュアに移ってしまう可能性があるためです。フィギュアの見た目が変わってしまわぬよう、100円ショップなどで半紙を購入しておくことをおすすめします。

きつく梱包しすぎない

衝撃を抑える目的で厳重に梱包する人がいますが、フィギュアの性質上、破損のリスクが高まるため、きつく梱包しすぎないことも重要です。

フィギュアには細かく作り込まれている部分がありますが、その分耐久性が低く、少しの衝撃で折れてしまうことも珍しくありません。きつく梱包しすぎてしまうと、梱包した拍子に折れてしまう可能性もあります。荷解きの際も、きつく巻いた緩衝材が引っかかって折れてしまうかもしれません。

フィギュアの梱包はある程度余裕を持たせ、きつすぎない程度で梱包するようにしましょう。繰り返しになりますが、日本人形やひな人形も同様に、きつく梱包しすぎないようにしてください。

フィギュアをダンボールに詰める手順

フィギュアを個別に梱包し終わったら、次はダンボールへの箱詰めです。フィギュアの箱詰め方法は、一般的な荷物とはやや勝手が異なります。以下の手順で箱詰めを進めましょう。

  1. ダンボールの裏にH字にテープを貼る
  2. 水濡れ対策をする
  3. ダンボールの中に仕切りを作る
  4. 仕切りごとにフィギュアを入れる
  5. フィギュアが動かないように隙間を埋める

特殊な工程として、ダンボール内に仕切りを作るものがあります。面倒に感じる人もいるかもしれませんが、購入時の箱がない場合は、この仕切りがフィギュアの破損をおさえるのに役立つでしょう。一つずつ丁寧に進めていってください。

1.ダンボールの裏にH字にテープを貼る

まずはダンボールを準備します。引越し業者からもらったり、自分で購入したりしたダンボールの底にH字にガムテープを貼りましょう。

あまり見慣れない貼り方だと思う人もいるかもしれませんが、引越し業者はH字にガムテープが貼ってあると、そちらを箱の底と判断できます。十字に貼る「クロス貼り」をしてしまうと、どちらが底かわからなくなってしまうことも。底面は必ずH字貼りしてください。

ちなみにH字にダンボールの底にテープを貼ると、ダンボール強度が増すメリットもあります。フィギュア単体の重量はそれほどなかったとしても、底が抜けにくくなるほうが良いでしょう。フィギュアを破損させないためにも、この貼り方を実践してください。

2.水濡れ対策をする

フィギュア側にも水濡れ対策をしておきましょう。フィギュアの材質によっては、水漏れで変形や色落ちをしてしまうものも存在します。具体的には梱包した上から、調味料やシャンプーなどの液体類と同様にビニール袋に入れる方法です。こうすることで仮に別の箱から水漏れが起きても、フィギュアの水濡れを防ぐことができます。

フィギュア以外の荷物の話になりますが、水漏れをする恐れがある荷物に関しては、漏れ出さないように梱包しておきましょう。ビニール袋に入れて口を堅く縛ると、水漏れのリスクを回避できます。また、ダンボールの底に新聞紙など水分を吸収するものを敷いておくのも有効な方法です。

なお、水濡れ・水漏れ対策を徹底したとしても、同じ箱には詰めないようしてください。いくら対策できているとはいえ、完全に水濡れを防げるわけではないためです。それぞれ別々の箱に詰めるようにしましょう。

3.ダンボールの中に仕切りを作る

フィギュアを荷詰めする前に、ダンボールの中に仕切りを作成します。作り方は次のとおりです。

  1. ダンボールの側面部分を長いものと短いものを1枚ずつ用意する
  2. 長いほうのダンボールの真ん中に、ダンボールの幅程度の切れ込みを半分程度入れる
  3. 短い方の真ん中にも、同様にダンボールの幅程度の切れ込みを半分程度入れる
  4. 切れ込み同士を重ね合わせて十字になるようにする
  5. 完成した十字の仕切りを箱の中に組み込む

仕切りを作ることでダンボールの中に4つの小部屋が完成します。この小部屋に、梱包したフィギュアを一体ずつ詰めていけば、フィギュア同士がぶつかって破損するリスクが少なくなります。

ただし、この方法を使うと最低でも1枚分のダンボールを解体しなければなりません。ダンボールの余裕があれば問題ありませんが、もし足りないようであれば新たに購入するか、どこかでダンボールを譲ってもらう必要があります。ダンボールはほかの荷物でも使用するため、可能な限り多めに集めておくと不安がないでしょう。

4.仕切りごとにフィギュアを入れる

仕切りができたら、その小部屋ごとに一体ずつフィギュアを入れていきます。
フィギュア同士をしっかり梱包して、仕切りなしで箱に詰めることもできますが、輸送中の振動でフィギュア同士がぶつかり、破損してしまう可能性もあります。また、ひと口にフィギュアと言ってもその造形はさまざま。なかには細部まで再現されているものもあり、非常に壊れやすいフィギュアもあるでしょう。

それらを仕切りごとに分けることで、フィギュア同士がぶつかるのを避けられます。ある程度空間があるため、その空間に緩衝材を挟むことも可能です。仕切りなしでフィギュアを詰め込むより、安全に輸送することができます。

5.フィギュアが動かないように隙間を埋める

仕切りによってできた小部屋には、空間ができます。もちろんそのまま封をしてはいけません。いかに小部屋に別れているとはいえ、強い振動で破損してしまうかもしれないためです。ダンボールとフィギュアの隙間には緩衝材を挟み込み、フィギュアが動かないようにしましょう。

仕切りで空間を広く作った理由は、緩衝材を入れるためです。輸送中に箱の中でぶつからないようにするのはもちろんですが、空間を広く作ることで、隙間に多くの緩衝材を入れることができるためです。「もったいないダンボールの使い方だな」と思った人もいるかもしれません。しかし、フィギュアの破損リスクを回避するためには重要なことなのです。

引越しで安心してフィギュアを運ぶためにできること

大切なフィギュアを安心して運んでもらうために打てる手段はほかにもあります。以下の2点が代表的な方法です。

  • ワレモノシールや目印を入れる
  • 美術品輸送や保険付きの輸送にする

また、引越し業者に確認する内容として、万が一破損した場合の補償があるかどうかも確認しておきましょう。

ワレモノシールや目印を入れる

フィギュアの入ったダンボールにワレモノシールや目印を入れるのも有効な方法です。瓶のイラストにひびのような線が入ったシールが代表的なデザインで、これを貼っておけば引越し業者も慎重に取り扱ってくれるでしょう。引越し業者によって若干デザインが異なりますが、意味していることは同じです。100円ショップやホームセンターなどでも購入できます。

別の方法ではガムテープの色を変える、品目に「フィギュア」と書いておくなどの方法があります。引越し業者によりますが、フィギュアを梱包した箱のルールを定めているところもあり、動画をはじめとする自社コンテンツで解説しているところも少なくありません。参考にして、フィギュアが入っている箱がわかるようにしておきましょう。

美術品輸送や保険付きの輸送にする

美術品輸送や保険付きの輸送を依頼することも検討しましょう。とくに付加価値の高いフィギュアや、スケールフィギュア(等身大フィギュア)などは、引越し業者でも梱包・運搬が難しい荷物です。

料金が引越し業者以上に高額になってしまうのは仕方ありませんが、一般的な引越し業者で対応できない可能性がある以上、検討しておくと良いでしょう。一度見積もりをもらっておくことをおすすめします。

また、引越し業者に依頼する場合は、フィギュアに保険を適用してもらう方法もありです。対応できるかどうかは引越し業者によるため、見積もりの際に引越し業者の営業担当に確認しておきましょう。

引越し時にフィギュアが破損したら補償してもらえるのか

万が一、引越し時にフィギュアが破損したら補償してもらえるのか不安な人もいるでしょう。結論から言えば、輸送中にフィギュアが破損してしまった場合は、補償の対象になります。

ただし、補償金額はフィギュアの定価から減価償却された金額だけです。全額保証は受けられないため、高価なものなどは美術品輸送の専門業者に依頼するか、自身で運ぶかの二択になります。

仮に破損がみつかり、補償を受けるために申請を行う際にも期限があることを留意しておきましょう。一般的に引越し業者の補償は、引越しから3ヶ月以内と規定されています。その期間内に引越し業者に連絡と破損内容を伝え、引越し会社が加入している保険会社に申請してもらう必要があります。3ヶ月以上経過してからの申告は無効であるため、新居での荷解きは早めに行いましょう。

まとめ

フィギュアが多いと引越しの荷造りもなかなか骨が折れることでしょう。しかし、大事に集めたフィギュアを「引越しだから」と簡単に捨てられる人はそういません。大事なフィギュアを新居で問題なくディスプレイできるように、手間はかかりますが、しっかりと梱包するようにしてください。破損してしまうリスクもあるため、補償内容を含め、引越し前にできる対策を講じましょう。