引越し時冷蔵庫はどう運ぶ?冷蔵庫だけの運搬方法や準備手順を紹介

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summary
  • 冷蔵庫だけを引越し業者に運んでもらうことは可能です
  • 各種運搬方法のメリット・デメリットについて
  • 冷蔵庫を運搬する際は準備や注意点を守る必要があります

引越し後の生活を考えて、引越し料金をできるだけ抑えたいという方もいるのではないでしょうか。荷物の運搬を自力で行うのも、引越し料金を抑える手段の一つです。ただし、冷蔵庫はデリケートな家電のため、自力で運搬すると故障につながる可能性があります。

自力で引越し作業を行う場合、冷蔵庫だけ業者に依頼するという方法がおすすめです。状況に応じて冷蔵庫だけを個別に運んでもらうことも検討してみましょう。この記事では、冷蔵庫だけを引越し業者に運んでもらう方法や、各種運搬方法のメリット・デメリットなどを紹介します。

冷蔵庫だけ引越し業者に運んでもらうことはできる?

引越しにあたり、冷蔵庫をはじめとする特定の荷物だけを引越し業者に運んでもらうことは可能です。特に冷蔵庫のような大きく運搬にコツのいる荷物の場合、引越し作業に慣れていない人が運ぼうとすると、破損や故障の原因につながります。そのため、特段の事情がない限りは積極的に引越し業者を頼りましょう。

引越し業者を探す際は、大型家具・家電対応の専用プランを提供しているかどうか、という視点で探すと条件に合う業者を探しやすくなります。専用プランを利用すれば、多くの場合、冷蔵庫を旧居から新居に運搬したうえで、新居内での設置まで行ってくれます。

また、引越し業者以外にも、宅配業者に冷蔵庫を運搬してもらうことも可能です。ただし、引越し業者と比べると、いくつか留意すべき点もあります。詳しくは後述するので、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて自分に合った方法を選びましょう。

なお、冷蔵庫を自分で運搬する場合は、トラックのレンタルなどを手配する必要があります。十分な大きさのトラックに正しい方法で固定・積載しないと冷蔵庫が破損する恐れがあるため、事前の準備が肝要です。

方法別料金表

引越しの際に冷蔵庫だけを運ぶ方法としては、「引越し業者に依頼する」「宅配業者に依頼する」「自力で運ぶ」という三つが挙げられます。各方法の特徴やメリット・デメリットを踏まえて、最適な方法を選びましょう。

なお、以下は各方法と引っ越す距離による料金の目安をまとめた表です。自力での運搬は2tトラックを12時間レンタルして行う場合の料金です。

料金目安
引越し業者 約8,000円~約25,000円
宅配業者 単身用 6,200~7,600円
家庭用 13,800~16,600円
※東京都から千葉県の場合
自力(レンタカー) 約6,600~12,700円

 

引越し業者に依頼した場合

冷蔵庫を運搬する一つ目の方法は、引越し業者に依頼することです。多くの引越し業者のなかから1社に絞り、運搬日時を約束し、当日に冷蔵庫を梱包し運搬してもらいます。

なお、引越し業者を利用する場合は、冷蔵庫以外の荷物の運搬もまとめて依頼するのが一般的です。しかし、多くの業者が「冷蔵庫だけ」「洗濯機だけ」など、いくつかの大きな家具・家電だけを依頼できるサービスも提供しています。

引越し業者に冷蔵庫の運搬をするなら、引越し業者の選定の際に、メリット・デメリットも把握したうえで自分が納得できる方法・業者を選びましょう。以下では冷蔵庫の運搬で引越し業者を利用する場合の、メリットとデメリットを解説します。

引越し業者を使うメリット

冷蔵庫を手早く安全に運びたい方は、引越し業者を利用するのがおすすめです。

冷蔵庫の運搬を引越し業者に依頼する第一のメリットは、作業が最も早く終わるという点です。引越し業者は引越しの荷物を梱包・運搬するプロであり、大型の家電である冷蔵庫もほかの荷物と同様に迅速に運んでくれます。引越し業者に依頼すれば新居にも当日中に届くため、冷蔵庫が家にない期間について心配する必要もありません。

また、運搬時の安全が確保されていることもメリットです。大きく重い冷蔵庫は運搬に工夫が必要で、うまく運ばないと冷蔵庫を壁や床などにぶつけて傷つけたり故障させたりする恐れがあります。引越し業者ならば、自分で運ぶよりも安全かつ確実に新居まで運んでくれるでしょう。

業者選びのポイントについては下記の記事でご紹介します。

引越し業者を使うデメリット

一方で、少しでも安くしたい、もしくは自由なタイミングで運びたい方にとっては、引越し業者による運搬はあまり適していないかもしれません。

まず、引越し業者に依頼すると、ほかの方法に比べるとどうしてもコストが嵩みます。もちろん、冷蔵庫以外の荷物をまとめて運ぶのではなく冷蔵庫だけに絞れば費用を抑えることはできますが、自分で運ぶ場合などと比べると予算を多めに見積もっておく必要があるでしょう。また、業者を利用する場合は、どの業者を選ぶか、運搬の時期はいつなのかによっても費用が変動するため、事前の比較検討が肝要です。

運搬日時に制限がある点も留意すべきポイントです。引越し業者を利用するには、事前に予約をとっておく必要があり、当日までに何かしらの理由が生じて日時を変えたいと思っても、なかなか思い通りには変更できません。特に引越し繁忙期には予約そのものが難しくなるため、冷蔵庫の運搬日時を早めに決めて、そのほかの予定を調整するつもりでいるべきでしょう。

宅配業者に依頼した場合

引越し業者と女性

冷蔵庫を宅配業者に運んでもらう方法もあります。宅配業者が設けている各種宅配プランのうち、冷蔵庫にも対応している家電配送サービスを利用して運搬してもらいます。

ただし、冷蔵庫は種類によっては非常に大きく重くなるため、家電配送サービスでも運べない場合があります。このような大型冷蔵庫を扱うプランを利用する場合は、業者のスタッフが梱包や家での搬出入を行ってくれることもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

なお、冷蔵庫を宅配業者に利用して運搬する方法には、引越し業者への依頼とはまた異なるメリット・デメリットがあります。自分が所有している冷蔵庫はどの業者のどのプランで運べるかとあわせて、プランの特徴を踏まえて選択しましょう。以下では宅配業者に依頼して冷蔵庫を運ぶ場合のメリットとデメリットを詳しく解説します。

宅配業者に依頼するメリット

手間を省きつつコストを抑えたいという方には、冷蔵庫の運搬を宅配業者に依頼するのがおすすめです。

まず、宅配業者の家電配送サービスを使うと引越し業者を利用するよりも安く運べる可能性があります。業者、サイズや重量、運搬距離にもよりますが、特に遠方まで運ぶ場合には引越し業者より安くなる可能性が高いようです。そして、引越し業者のような繁忙期があまりなく、基本的にはいつ依頼しても料金が一定なのも魅力でしょう。

また、料金を決めるための見積りが不要である点もメリットです。引越し業者に依頼すると、まず見積りをとってから料金が決まるため、引越しを急いでいる方にとってはその手間が煩わしい場合もあります。手間だけでなく、実際の支払い料金が早くからわからないというのも、人によっては困るポイントでしょう。その点、家電配送サービスであれば見積りをせずに最初から料金がわかるため、余計な手間をかけずに早くから計画を立てられます。

宅配業者に依頼するデメリット

一方で、新居への到着が遅くなる点は留意すべきポイントです。家電配送サービスは基本的に発送当日に目的地まで到着することはなく、翌日以降の到着まで待たなくてはなりません。特に冷蔵庫は、新居に到着してからも庫内を冷やして立ち上げが完了し実際に食品を冷やせるようになるまでに時間がかかるため、それまでは新居での食品保存方法を工夫しなければなりません。

また、家電配送サービスは料金がはじめから決まっているため、交渉をしても料金を安くすることができません。引越し業者の場合は見積りをとる際に、交渉次第である程度安く運んでもらえる可能性がありますが、家電配送サービスでは一律で料金が設定されており、基本的にはそれに従うことになります。料金をすぐに把握できるという意味では便利ですが、徹底的なコスト削減は難しいと心得ておきましょう。

 

自力で運ぶ場合

軽トラック

引越し業者や宅配業者に依頼せずに、自力で冷蔵庫を運ぶ方法もあります。基本的には軽トラックやバンなどをレンタルして自力で運ぶことになります。

自動車の運転にある程度慣れている方にとっては現実的な手段ですが、ある程度以上の大きさの冷蔵庫は一人で運ぶことは困難なので、家族や友人などの手を借りて運ぶ前提でいる必要があります。

自力での冷蔵庫運搬には、ここまでご紹介したような業者の手を借りる手段とはまた違ったメリット・デメリットがあります。詳しくは後述しますが、安さや自由度を求めるか、快適さや安全性を求めるかによって、自力での運搬が適しているか判断しましょう。以下では冷蔵庫を自力で運ぶ場合のメリット・デメリットについて解説します。

自力で運ぶメリット

安さや自由度を重視するならば、自力での運搬を検討してみましょう。

まず、自力での運搬は、三つの方法のうち最も安く運べる方法です。引越し業者や宅配業者を挟まないため、レンタカーとガソリンの料金だけで運べます。場合によっては高速道路の料金や協力者への謝礼金も必要ですが、これらを加味しても業者に依頼するよりも安く抑えられるでしょう。引越しはただでさえお金のかかるイベントなので、こういった一つひとつの節約ポイントを押さえておきたいところです。

また、任意のタイミングで運べるというのもメリットです。引越し業者を利用すると、基本的にはまず予約を入れて、その後必要に応じてほかの予定を調整しなければなりません。しかし、自力での運搬であれば、自分と協力者の都合がつきさえすれば運搬できます。さらに、「天気が悪いから延期にしよう」「急遽予定が空いたから前倒しで運んでしまおう」などと、状況にあわせて柔軟に運搬日時を変えられます。

自力で運ぶデメリット

一方で、自力で運搬するとなると業者のサポートを得られないため、多くの手間がかかり、同時にリスクも伴います。

まず、自力で冷蔵庫を運ぶのは大変な作業だということを認識しておきましょう。ある程度以上の大きさの冷蔵庫を運搬するとなると、基本的には複数人でかついで運ばなくてはなりません。また、単にトラックに積んだり降ろしたりするだけでなく、適切な方法で積んで固定する必要があります。さらに、特に車の運転に不慣れな人は、ただでさえ疲れる引越し作業のさなかに、慣れないトラックを運転するリスクも軽視しないほうが良いかもしれません。

また、業者を挟まない運搬では、もしもの際の補償が受けられない点にも注意が必要です。冷蔵庫を運搬中に壁にぶつけたり床に落としたりすると、冷蔵庫や家を破損・故障させる可能性があります。業者に依頼していれば補償を受けられるため、こちらからの持ち出しを最小限に抑えることもできるでしょう。しかし、業者を挟んでいなければ、自分で修理や買い替えを行わなければなりません。手間がかかるうえに、想定外の出費が生じる可能性があるということを肝に銘じておきましょう。

クレーンが必要なときはどうすれば良い?

大型冷蔵庫で、エレベーターや階段への搬入が難しい場合、クレーンを利用した吊り上げ作業によって部屋に搬入することがあります。特に集合住宅の階段は、途中で「コ」の字に折れ曲がっていることがあり、冷蔵庫を旋回させて通過することが困難なケースも多いようです。

クレーンによる吊り上げ作業は、引越し業者だけではなく、家電量販店や便利屋と呼ばれる業者などにも依頼できます。特に引越しを機に冷蔵庫を新しく買い替える場合は、購入する家電量販店に作業を依頼すると手配がスムーズです。

使用するクレーンには、2tユニック車や大型クレーン車、昇降機、電気リフトなどがあります。なお、冷蔵庫の大きさや家の構造、もしくは周辺環境などによってはクレーンの使用を断られる場合もあるため注意しましょう。

クレーン搬入・搬出の相場は?

冷蔵庫の搬出入にクレーンを使う際は、追加で料金がかかる場合があります。料金は冷蔵庫の大きさや新居・旧居の周辺環境などによって左右されるほか、依頼する業者によっても変動します。クレーン搬入・搬出を依頼する際は、複数の業者の見積りを比較すると良いでしょう。クレーンの料金相場は約2万~4万円とされており、業者によっては追加料金を支払って運搬も依頼できます。

なお、クレーン使用時は、物件の構造や周辺環境によってさまざまな運搬方法・付随作業が必要になることもあるため注意が必要です。例えば、家の前の道が狭ければ、近くの道から人力で荷物を運んで作業したり、クレーンの周辺にカラーコーンや警備員などを配置したりと、多くの作業が必要になりえます。作業内容が複雑になるとさらに料金が嵩む可能性もあるため、事前に周辺環境や必要工程の確認と料金の見積りを行いましょう。

 

冷蔵庫を処分したいときはどうする?

引越しにあわせて冷蔵庫を処分する場合、一般的な家電と同様に粗大ごみに出してはいけません。冷蔵庫は「家電リサイクル法」により指定された方法でリサイクルする必要があるため、市区町村ごとに定められている処分方法に従って処分しましょう。

そのほか、購入した家電量販店に回収してもらう方法もおすすめです。どの店舗で購入したかわからない場合は、新しい冷蔵庫の購入店舗に問い合わせてみると良いでしょう。

冷蔵庫を自分で運搬できる場合は、こちらも市区町村ごとに指定されている引取場所に持参して引き渡します。いずれの方法でもリサイクル料金がかかり、自分で持ち込む場合以外は収集運搬料金も必要になるため注意が必要です。

不用品の処分方法についてはこちらの記事で詳しくご紹介します。

安く済ませるためのコツ

ここまでご紹介したように、大きくて重量のある冷蔵庫は、運搬技術が必要で手間がかかるため、どの手段を選ぶとしてもある程度のコストがかかります。

しかし、引越し作業は、運搬のほかにもさまざまな費用がかかるため、工夫次第で費用を抑えることも可能です。引っ越すタイミングや冷蔵庫の耐用年数などを考えて、最もお得な方法を選びましょう。ここでは、引越しに伴う冷蔵庫の運搬をより安く行うためのコツを紹介します。

繁忙期を避ける

冷蔵庫の運搬に限ったことではありませんが、引越し業者に依頼する場合、まず引越し時期を考慮すると安く引っ越せる場合があります。引越し業界は、毎年3月中旬~4月上旬にかけて繁忙期を迎え、それにともない料金が上がります。また、繁忙期は引越し業者の予約もとりづらくなるため、思い通りの日時に引越しできないかもしれません。その点、繁忙期以外の時期であれば比較的安く、日程の調整も容易なため、金銭的・時間的に余裕をもって落ち着いた引越しができるでしょう。

なお、繁忙期以外にも、引越し需要が高まるタイミングは存在します。具体的には、引越し作業を早くから始められる午前中、もしくは仕事や通学の影響を受けづらい休日などは多くの方が引越しを希望します。また、月末も希望者が増えるため、引越し料金が高くなる傾向にあります。可能であればこれらのタイミングを避けて、月末以外の平日午後を狙いましょう。

引越し費用を安く抑えたい方はこちらの記事をご参考ください。

新しく買い替える

冷蔵庫が古い場合、新しいモデルに買い替える方が安く済むこともあります。古くなった冷蔵庫は買った当初よりも冷却性能が落ちていることが多く、最新のモデルと比べると基本的な性能面でも劣っている場合もあります。特に最新のモデルは、必要電力が少なく済むものが多いため、古い冷蔵庫を無理に使い続けるよりも新しいモデルに買い替えた方が電気代を抑えられ、長期的な視点から見るとコストが安くなる可能性があります。     家庭用冷蔵庫の耐用年数は一般的に約10年とされているため、10年を買い替えの目安として考えると良いでしょう。

また、冷蔵庫を買い替えるときは、冷蔵庫の選び方にも注意しましょう。大きさや扉の開き方などにあまりこだわらずに購入すると、搬入の際や、使用する際に支障が出るかもしれません。冷蔵庫を設置する場所の周りは冷蔵庫からある程度の間隔を空けて、搬入時に通る扉や廊下などの運搬や使用に支障がないものを選ぶ必要があります。

 

冷蔵庫を運搬するときの注意点

冷蔵庫に飲み物をしまう女性

冷蔵庫を運搬する際には、事前の準備が必要です。冷蔵庫は食品や水を扱う道具のため、十分に準備できていないと食品の腐敗や冷蔵庫自体の故障につながる恐れがあります。新居で冷蔵庫を万全の状態で使えないと、新生活にも支障が出るかもしれません。引越しが決まり次第計画的に準備を進め、引越し当日には「空の冷蔵庫を運ぶだけ」という状態にしておきましょう。また、冷蔵庫を空にしてから庫内の掃除もしておくと、新居で気持ち良く使えます。以下では、引越しでの冷蔵庫運搬における注意点をご紹介します。

食品をすべて消費する

引越しの前には冷蔵庫の中身をすべて消費して空にしておきましょう。冷蔵庫の運搬中は基本的に食品を冷蔵できないため、食品を残したまま引っ越すと腐らせる恐れがあります。さらに、新居で冷蔵庫を起動しても庫内が冷えるまでにある程度時間がかかるため、短距離での引越しであっても食品は消費しておきましょう。特に夏の時期は非常に腐りやすくなるため、注意が必要です。引越しが決まった段階から食品の消費計画を立てて、徐々に庫内の食品を減らしていくことをおすすめします。

食品が消費しきれず残った場合は、クーラーボックスに保冷剤を入れて保存しておきましょう。短時間であれば、傷むことなく保存できます。ただし、新居に到着したら極力早く消費するようにしましょう。そのほか、冷凍食品はクーラーボックスでも保存できないため注意が必要です。

なお、クーラーボックスのほかに、宅配便のクール便を利用する方法もあります。クール便を利用する場合は別途料金がかかるため、必要予算を多めに見積もっておきましょう。依頼可能な業者と必要料金の確認も必要です。

霜取りと水抜きを行う

冷蔵庫の中身を空にしたら「霜取り」「水抜き」という作業を行いましょう。霜取りは冷蔵庫内についた霜を除去する作業です。冷蔵庫の電源を落として、冷蔵庫のドアを3~4時間ほど開け放しておくと霜が溶けます。霜が溶けると水が流れ出てくる場合があるため、あらかじめ冷蔵庫の周囲にタオルを敷いておくなどの準備をしましょう。また、新しい機種の冷蔵庫には、自動的に霜取りを行う機能が搭載されているものもあります。そのため、自分が使用している冷蔵庫に自動霜取り機能があるか確認しましょう。

「水抜き」作業では、水受け用のトレーやタンクの水を捨てます。同時に製氷機や給水器などに残っている水も捨てましょう。水抜きをせずに冷蔵庫を運ぶと、傾けたときに水がこぼれて床や荷物にかかる可能性があります。引越し当日はやるべきことが多いため、引越し前日までに水抜き作業まで行っておくと慌てずに済むでしょう。具体的な水抜きの方法は冷蔵庫の機種ごとに異なるため、事前に説明書やWebサイトなどで調べておくと作業がスムーズになるでしょう。

冷蔵庫を運搬するとき、当日の作業

冷蔵庫を引越し業者に運搬してもらうか、自分で運搬するかによって、当日の作業は変わります。引越し業者に依頼する場合は、基本的に作業を業者に任せて構いません。事前に中身を空にして霜取り・水抜きをしておけば、業者が迅速・安全に運んでくれるでしょう。

自分で運ぶ場合は、運搬前に準備が必要です。まず、扉と電源コードをテープで固定します。運搬中に扉が空いたりコードがブラブラと垂れ下がっていたりすると、事故や怪我などに繋がる恐れがあるため注意しましょう。運搬の際に、ぶつかって傷がつかないように、新居・旧居の壁や床も養生します。

また、冷蔵庫を搬入、搬出するときは運搬用の取っ手を持って運びましょう。取っ手がない場合は、横倒しにせず縦向きのまま運ぶようにします。冷蔵庫は重量があるので運ぶときは、必ず複数人で運びます。

新居に冷蔵庫を搬入したら、設置作業です。設置したらすぐ電源を入れず、庫内の冷却水を安定させるためにしばらく待ちましょう。しばらくしたら冷蔵庫の電源を入れ、庫内が十分に冷えるのを待ちます。庫内が冷える前に食品を入れると、しっかりと冷蔵できずに食品を腐らせる恐れがあります。冷蔵庫の準備が完了するまでは食品を購入しないか、クーラーボックスに保存しておきましょう。なお、冷蔵庫内が冷えるまでの時間は、機種や季節により異なります。

まとめ

この記事では、引越しでの冷蔵庫運搬において、引越し業者に冷蔵庫だけを運んでもらう方法や各種運搬方法のメリット・デメリット、冷蔵庫の処分方法などをご紹介しました。冷蔵庫は日常生活に欠かせない道具ですが、大きく重いうえに食品や水を扱うため、引越しの運搬では手間がかかるものでもあります。冷蔵庫運搬の選択肢や方法を把握して、自分にとって最適な引越しをしましょう。