引越し先で洗濯機の設置はどうすればいい?扱い方や注意点などを徹底解説!

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summary
  • 洗濯機の「運搬」「設置」にはコツが必要なので専門業者に依頼するのがおすすめです
  • 引越しの前日までにタテ型・ドラム式問わず「水抜き」を行いましょう 
  • 排水ホースの取り付けは洗濯機の設置作業で一番重要なので事前に「手順」を確認しておきましょう

引越しでの荷造りや設置に際し、悩みやすいアイテムの一つに洗濯機があるでしょう。大きく重いため運搬しづらく、特に丁寧な設置が求められます。洗濯機は高価かつ日常生活に欠かせないアイテムなので、引越しが原因で壊れることのないようによく気を付けましょう。この記事では、引越しの際に洗濯機を荷造り・設置する方法や注意点などを紹介します。

洗濯機の設置に必要なこと

浴室と洗濯機の設置場所

設置場所を確認する

洗濯機の設置場所は、物件により異なります。比較的新しい物件では脱衣所など「室内」に置くのが主流となっていますが、ワンルームや1Kなどの面積が狭い物件の場合、ベランダや玄関脇といった「室外」に専用スペースが設けられている場合もあります。洗濯機をどこに置くかによって生活動線が変わってくるため、内見の段階で洗濯機の設置場所を確認しておくことはとても大切です。

業者に設置を依頼する

洗濯機の設置は、一般的に有料オプションとなります。そのため、自力で設置して引越し費用をできるだけ抑えたいと思う方も多いかもしれません。しかし、洗濯機の設置は基本的にはプロの業者に依頼した方が安心です。なぜなら、洗濯機は生活家電の中でも特に大きく重さがある家電のため、運搬・設置にコツが必要だからです。万が一、排水ホースの接続不良などがあれば水漏れが起こり、階下の住宅に被害を与える場合もありますので、ご自身で設置する場合は細心の注意を払って行いましょう。

洗濯機の引越し準備

洗濯機のタイプ別での違い

タテ型の場合

タテ型洗濯機は、重量が約30~40kgとドラム式より軽いです。そのため、運搬・設置もドラム式に比べて簡単な傾向にあります。タテ型洗濯機であれば、ほとんどの住宅の専用スペースに適合しますが、なかにはサイズが合わない場合や、かさ上げや部品が必要な場合もあります。事前に新居の設置場所のサイズや搬入経路、設備をよく確認しておきましょう。

ドラム式の場合

ドラム式洗濯機の重量は、80~90kg程度が一般的ですが、タテ型洗濯機より重く、取り付けに特殊な作業も伴うため、別料金がかかってもプロに依頼した方が賢明です。なお、ドラム式洗濯機の運搬にはドラム(槽)を固定するための「輸送用の固定ネジ(輸送ボルト)」が必要です。固定ネジの場所は取扱説明書に記されていますが、見当たらない場合はメーカーへ確認しましょう。また、古い物件では洗濯機置き場が狭く、ドラム式、乾燥機付きなど大型の洗濯機は収まらない場合があります。買い替えが必要になる可能性もあるため、広さの確認はなるべく早めに済ませておきましょう。

水を抜く

タテ型・ドラム式問わず、洗濯機を運搬する際は、前日までに「水抜き」を行う必要があります。水抜きとは、文字通り洗濯機中に溜まっている水を取り除く作業のことです。内部に水が残っていると、運搬中の水漏れ・故障の原因となる場合があります。また、前日までに行っていなかった場合は、別料金対応となる場合もありますので、必ず実施しておきましょう。

タテ型洗濯機の水抜き方法

手順
1.水道の蛇口を締める
2.蓋を閉めて、電源を入れスタートボタンを押す(給水ホースの水が抜ける)
3.1分程度経過したら電源を切り、給水ホースを蛇口から外す
4.次に、脱水ボタン→スタートボタンを押す(排水ホースの水が抜ける)
5.短い時間で回し、終了

■ドラム式洗濯機の水抜き方法

手順
1. 水道の蛇口を締める
2. 洗濯機のドアを閉め、電源を入れる
3. 「ドライコース」または「槽洗浄コース」のいずれかを選び、スタートボタンを押す(給水ホースの水が抜ける)
4. スタート後、15秒経過くらいしたら本体の電源を切り、蛇口の水栓つなぎから給水ホースを外す(給水ホース内に水が残っているので、洗面器なので受けてください下さい)
5. 再度電源を入れて、脱水ボタンを押す
6. 脱水1分に設定してスタートを押し、「脱水」運転が完了するまで止まるのを待つ
7. 糸くずフィルターのつまみをゆるめる(糸くずフィルター、排水ホースの水が抜ける)

なお、ホースを外した際などに出る水は、洗面器やタオルなどで受けましょう。また、メーカーや機種によって水抜きの方法は異なりますので、取扱説明書を見て操作してください。

洗濯機の水抜き方法について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

トラックに積む

トラックに洗濯機を積み込む際は、他の荷物とぶつかったり、倒れたりすることがないよう注意しましょう。機械部(モーターなど)に支障をきたしたり、本体が傷いたりする原因となります。また、真横に積む「横積み」も同様に厳禁です。

なお、タテ型洗濯機は揺れに強い構造になっているため、他の注意点は特にありませんが、ドラム式洗濯機は、揺れや傾きに弱い構造となっているため、輸送用の固定ネジを締め、ドラムが動かないようにしておく必要があります。

新居の洗濯機置き場に置く

新居に洗濯機が届いたら、所定の専用スペースに移動させましょう。洗濯機は重く、また脱衣所などの設置場所は狭いため、上手く力が出せない場合があります。誤って転倒したり、洗濯機を落としてケガをしたりといった事態を避けるため、基本的にプロに依頼した方が良いですが、自分で行う場合は必ず2人で運んでください。

ホースや電気コードを接続する

洗濯機を専用スペースに設置した後は、給水・排水ホースや電気コード、アース線を接続し、すぐに洗濯できる状態にします。接続後は試運転を行い、漏電や水漏れの危険性が無いかどうか、確認しましょう。

設置費用の相場

洗濯機を設置する際、費用がどのくらいかかるか気になりますよね。業者により料金は異なりますが、一般的な設置費用は、全自動など一般式洗濯機が5,000円前後~、ドラム式洗濯機が9,000円前後~です。設置だけでなく洗濯機の取り外しも行うと、通常の引越し料金に別途費用がプラスされるケースが多く、取り外しとセットにするとさらに3,000円~5,000円程度かかる場合もあるため、事前に必ず見積りをとっておきましょう。

洗濯機の引越しにおける確認事項

蛇口

スペースが合うか確認する

新居に洗濯機を設置する際は、事前に必ず「防水パン」の内寸を測っておきましょう。防水パンとは、ほとんどの住居に設置されている、洗濯機を置くための四角い受け皿のようなものです。洗濯機の足を置くのはパンの内側のため、パンの内寸を測って洗濯機の外寸が収まるかどうか判断する必要があります。同時に、排水口の位置や、給水栓の高さもチェックしておきましょう。置き場の広さが足りていても、排水口と給水栓の位置によっては設置が難しかったり、排水ホースの付け替えや延長が必要になったりする場合もあります。

また、洗濯機を設置できることが分かったら、洗濯機の搬入経路の幅も確認しておきましょう。経路の中で最も幅が狭い箇所が、洗濯機の横幅+6㎝以上あれば、通常搬入は可能です。

蛇口の形を確認する

実は洗濯機用の蛇口には、3パターンあることをご存知ですか?洗濯機を移動させる場合は、新居の蛇口の先と旧居の蛇口の先を比較し、同じ形かどうか確認しておく必要があります。もし形が異なっている場合は、そのままホースをつなげないことがあるからです。また、ホースがつなげない場合は、別途部品の購入や取り付けの依頼が必要になる可能性もあります。なお、ご自分で判断が難しい場合は、専門業者に聞いてみた方が確実ですので問い合わせてみましょう。

排水エルボがあるか確認する

「排水エルボ」とは、洗濯機の排水ホースを排水口につなぐための、L字型のパーツです。通常は防水パンの排水口に取り付けられていますが、稀に前の住人が排水ホースの部品と間違って持ち帰るなどして、無い場合があります。そして、排水エルボがあるか事前に確認しておかないと、トラブルに繋がることも。どういうことかというと、排水エルボは洗濯機の設置に必要不可欠な部品のため、無いと引越し当日の設置ができません。そのため「設置不良扱い」となり、業者がそのまま引き上げる可能性があります。

見落としがちですが、実は重要な部品となる排水口の「排水エルボ」。もし新居に無い場合は、賃貸なら不動産会社に用意してもらえる場合もあります。ホームセンターなどで購入することもできますので、必ず引越し前に用意しておきましょう。

運び方に気を付ける

洗濯機や冷蔵庫など大型家電を運ぶ場合は、必ず2人で行いましょう。床や天井に傷をつけないようにするためです。最近は養生材が進歩し、作業員の技術も向上しているため、あまりないトラブルと言えますが、賃貸物件の場合、一部破損でも全部取り換えになることもあります。ただし、万が一傷を付けたとしても、引越し業者の多くは自社の責任で賠償しなければならない事態に備えて保険に入っています。引越し業者が部屋を傷つけたり、引越し荷物を破損したりした場合は、業者が加入している保険で補償される場合もありますので、契約内容を事前に確認しておきましょう。

設置費用を抑えるために

設置場所を確認する

洗濯機の設置は、基本的にプロに依頼した方が安全です。しかし、費用を抑えるためにご自身で設置する場合は、事前に以下のことを確認し慎重に行いましょう。

■設置場所の確認事項

確認事項
・新居の設置場所の広さ、防水パン、洗濯機のサイズ
・排水エルボの有無
・排水口の位置や防水パンの形状(取り付けが難しい場合は、防水パンのかさ上げがおすすめ)
・蛇口と給水ホースが一致しているか
・搬入経路

上記を問題なくクリアしていれば、ご自身で設置することは不可能ではありません。自力で設置できれば設置費用が抑えられるため、節約につながるでしょう。なお、作業は2人で行う必要がありますので、引越し当日には、自分以外に設置を手伝ってくれる人員も確保しておきましょう。

排水ホースを取り付ける

排水ホースの取り付けは、洗濯機の設置作業の中で一番重要な手順です。取り付けがしっかりできていないと、水漏れトラブルに発展する場合もありますので、慎重に行いましょう。

排水ホースの取り付け手順は、以下の通りです。

■排水ホースの取り付け手順

手順
1.洗濯機を倒し、下にある排水ホースを取り出す
2.排水口についている排水エルボを取り外す
3.排水エルボに排水ホースを接続する
4.排水エルボを排水口に挿す 繋ぎ目から水漏れしやすいので専用金具(バンド)等で固定するのがおすすめです

排水ホースの先端には「インナー」と呼ばれる接続用の部品がついています。このインナーが排水エルボに適していればそのまま使用しても問題ありませんが、適していない場合は水漏れする恐れがあるため注意しましょう。また、排水エルボを排水口に挿すときはしっかりと奥まで差し込みましょう。こちらも、洗濯機の使用中に水漏れが発生する原因になります。

アース線を取り付ける

アース線とは、洗濯機に付いている緑色と黄色、もしくは緑色だけの線のことです。アース線には家電の使用者を感電から守ったり、火災を防いだりする役割があります。もし洗濯機が故障により漏電していた場合、電気はアース線を伝って大地へと逃げる仕組みになっています。

アース線の取り付け手順は、以下の通りです。

アース線の取り付け手順

手順
1.アース線先端のビニール皮を剥き、銅線を出す
2.マイナスドライバーでアース端子のカバーを開ける
3.プラスドライバーでアースネジを緩める
4.アース線を差し込み、ネジを締める
5.カバーを戻す

アース線を取り付ける際は、剥き出しになった銅線が金属板にしっかり当たるようにしましょう。ネジをきつく締め過ぎると、アース線がちぎれるので注意しましょう。ネジを締めた後は軽くアース線を引っ張り、抜けないかどうかチェックしてください。

給水ホースを取り付ける

排水ホースを取り付けたら、洗濯機と水栓を繋ぐための給水ホースを取り付けます。給水ホースには樹脂製のナットがついており、給水ホースを洗濯機本体に取り付け、ナットをしっかり締めるように設置します。

給水ホースの取り付け手順は、以下の通りです。

給水ホースの取り付け手順

手順
1.給水ホースに付いている袋ナットを、洗濯機本体の給水ホース接続口につなぐ
2.使用する蛇口の径に合わせ、水栓つぎてのネジをゆるめる
3.水栓つぎてを真っ直ぐに押し当て、ゆるめたネジをきつく締める
4.ラベルをはがし、締め付けボディをきつく締め付ける
5.水栓つぎてに給水ホースを接続する

水圧で水栓つぎてが外れないよう、傾いていたり、中心がずれていたりすることなく、垂直にしっかりと固く締めてください。ネジや締め付けボディが不安定だと、水漏れや浸水の原因となりかねません。

給水ホースのロックレバーを下にスライドし、「カチッ」と音がするまで蛇口に差し込みましょう。給水ホースを軽く引っ張り、外れなければ設置完了です!

水栓の種類によっては、ほかの方法もあるので、事前に確認しましょう。

なお、設置完了後には、必ず試運転して給水ホース・排水ホースで水漏れしないか確認しましょう。試運転を怠ると、最初に使った時に「ホースが外れて床が水浸しになった…」などのトラブルが起こる可能性があります。

まとめ

引越し先で洗濯機を設置する際には、いくつかの注意点があります。一般式かドラム式かなど、洗濯機のメーカーや種類によっても扱い方が異なります。また、業者へ設置を依頼する場合は基本的に有料となり、設置費用がかかります。引越しにかかる費用を抑えるため、ご自身で設置する方も多いですが、プロである業者にお任せした方が時間も早く済み、安全と言えます。ただ、ご自身で行う場合でもポイントを抑えれば設置は難しくありません。ぜひこの記事を参考に、水漏れなどのトラブルが発生しないよう、引越し先で洗濯機を設置してください。