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仏壇 供養

summary

  • 仏壇を引越す際は供養が必要です
  • 宗派によって必要な供養や作法が異なります
  • 供養はお布施が1〜3万円でお車代が3,000円〜5,000円がおおよその相場です

引越しの際に、どのように仏壇を運べば良いのかは悩みどころでしょう。仏壇は、旧居と新居の双方で特別な供養が必要なので、引越しをする1ヶ月前までに先祖代々が眠るお墓のあるお寺に、仏壇の供養について相談しておきましょう。この記事では、仏壇の引越しで準備することや仏壇の供養の基礎知識、運搬の依頼先についてご紹介します。

仏壇の引越しで準備すること

仏壇

まずは引越しをする前に準備しておくべきことを確認しておきましょう。なお、以下の作法については宗派によって異なる場合があるため、不安がある場合はあらかじめ菩提寺に相談しておくと安心です。

サイズを測る

仏壇のみならずサイズの大きな家具全般に言えることですが、新居での設置予定場所にきちんと収められるのか、その場所まで運べるのかどうかを把握しておくことが重要です。当日になって搬入できないという事態が発覚することを避けるために、仏壇本体と新居の出入り口や廊下・エレベーターなどの寸法を測っておきましょう。

特に仏壇はただの家具ではなく、ご先祖様をお祀りする大切なものです。傷がついたり破損したりしないよう無理なく運び出して設置ができるように、仏壇の幅・高さ・奥行きはしっかりチェックしておきましょう。

写真を撮る

仏壇を移動させる前に、全体像を写真に収めておきましょう。仏壇にはご本尊や位牌をはじめ花立や香炉、仏飯器などの仏具が並べられており、宗派によって祀り方・飾り方が異なります。運搬の際に中身が入った状態で動かすことはできず、いずれの仏具も一度仏壇から出さなければなりません。

特にご本尊は宗派に応じた祀り方が決まっているため、適切な配置で祀る必要があります。写真を撮っておくことで、何がどこに配してあったのかひと目でわかるようになるので、引越し後の忙しい時でもスムーズに仏壇を元の姿に戻せるでしょう。

新居での置き場所を確保する

仏壇は基本的には仏間に設置しますが、仏間がなければ家族が団らんする空間に置いても問題ありません。

一方、仏壇の設置を避けるべき環境としては、高温多湿な場所・直射日光が当たる場所・冷暖房の風が直接当たる場所が挙げられます。仏壇は木製であることがほとんどなので、これらの環境に置かれると湿気や日光によってダメージを受けてしまいます。

また、仏壇の適切な向きは宗派によって異なるため、わからない方は菩提寺に確認をとると良いでしょう。なお、神棚を設置する予定がある場合は仏壇の真上や向かい合わせの配置にならないようにし、同じ向きに置く場合は神棚の真下よりずらした位置に仏壇を置くようにします。

壊れやすいものや高価なものを梱包する

仏具にはとても繊細な細工が施されています。仏壇を運搬する際は、ただダンボールに詰めるだけだと傷がついてしまうので、仏壇から取り出せるものは必ずすべて取り出し、個別に梱包するようにしましょう。取り出せないものに関しては動かないようにしっかりと固定し、梱包材で丁寧に包んでおきます。特にご本尊(仏様)や位牌は仏具のなかでもとても重要な意味を持つものなので、傷がつかないように細心の注意を払いましょう。

また、梱包前には香炉のなかに火が残っていないか確認する、花立ての水をしっかり切って拭き取っておくといった下準備も行っておくと、火事や仏具の汚れなど、万が一の事故やトラブルを防げます。

僧侶に供養の依頼をする

仏壇を引越しで移動させる際は、その前後に供養を行うと良いでしょう。これは「閉眼供養」といい、亡くなられた方の魂が宿るとされている位牌や代々受け継がれているご本尊に対し、運搬時の揺れなどで居心地の悪い思いをさせないために位牌やご本尊から魂を抜く儀式です。

菩提寺がある場合は、供養の連絡は1ヶ月前を目安に連絡するようにしましょう。また、無事新居に運ばれた後に再び魂を元の場所に戻す「開眼供養」も行います。

仏壇の供養

仏壇 供養

供養は必ず必要?

引越しに際して仏壇を供養することは、法律的に必要とされるわけではありません。ただし、引越し業者によっては、供養を伴わない仏壇の運搬を嫌がられる場合もあるため、仏壇の引越しを計画する際は供養する前提で進めることをおすすめします。

宗派や地方によって異なる供養の呼び方

ほとんどの宗派では、位牌やお墓に「魂を入れる」、「魂を抜く」という儀式を行います。これは、「魂を入れる」儀式を経ることで依り代となり、位牌やお墓としての役割を持つと考えられているためです。反対に、「魂を抜く」ことで位牌やお墓はその役割を失います。

魂を抜く供養のことを「閉眼供養」と呼び、ほかには「魂抜き」や「お性根抜き」、「抜魂」「撥遣(はっけん)供養」、魂を入れる供養は「開眼供養」や「魂入れ」、「お性根入れ」と呼ばれます。

なお、仏教の一派である浄土真宗には「魂」という概念がないため、上記の呼称は使用せずに「入仏法要」や「遷仏法要」とするのが一般的です。

供養のために用意するもの

開眼供養や閉眼供養では、一例として以下のものを用意する必要があります。

また、上記以外にも以下のお供え物も用意します。

  • おりん
    手を合わせる前に鳴らす、器型のすずのことです。鳴らすと「リーン」と涼やかな音がします。おりんは、基本的に本体とりん棒、りん布団、りん台がセットになっています。
  • 木魚
    読経をする際に必要なものですが、浄土真宗の場合は不要です。一般家庭で使うものではないため、用意する必要があるかは供養を依頼するお寺に確認しておきましょう。
  • 香炉(線香立て)
    火を付けた線香を立てる、灰が入れられた容器のことです。
  • 線香差し
    火を付ける前の線香を入れておく容器のことです。
  • ろうそく立て
    ろうそくを立てるための台のことで、「燭台」や「火立て」とも呼ばれます。
  • 花立
    仏壇用の花瓶です。
  • 読机
    「経机」とも呼ばれる仏壇の前に置く小さな机のことで、お供え物などを置きます。もしも用意できなければローテーブルなどで代用します。
  • 座布団
    儀式を執り行う間、僧侶に座ってもらうために使用する座布団です。「仏前座布団」や「御前座布団」など専用の座布団もありますが、用意がなければ一般的な座布団でも代用できます。この場合は、なるべく見栄えの良いきれいなものを選びましょう。
  • マッチ、ライター
    ろうそくや線香に火を付ける際に必要です。

また、上記以外にも以下のお供え物も用意します。

  • 線香
    仏教において線香は、立ちのぼる煙が現世と天上を繋ぐものと考えられており、香りには場を清める効果があるとされています。一般的に長い線香を用います。
  • ろうそく
    ろうそくの灯りは仏壇を照らし、仏の智慧を表すとともに煩悩の闇を払う功徳があると考えられています。なお、火を使うのが難しい環境であれば、ろうそく型の電球で代用します。
  • 生花
    仏の慈悲の心を表します。造花ではなく生花を用意し、トゲや毒があるもの、香りの強い花は避けるべきと考えられていますが、近年は故人が生前好んだ花を飾るケースもあります。
  • お供え物
    日持ちのするお菓子や果物を用意しますが、赤飯・お膳・お餅などをお供えする場合もあります。ただし、殺生を連想させる肉や魚は避けましょう。
  • お茶または水
    浄土真宗の場合は、原則としてお茶や水は用意する必要はありません。

僧侶に渡すお布施・お車代の相場

お寺の僧侶に供養をお願いする場合、感謝の「お気持ち」としてお布施を渡します。また、供養を行う際は僧侶を家に招いて行う必要があるため、「お車代」として交通費を一緒に渡すようにしましょう。

お布施は「法要や供養を執り行ってくれた僧侶への謝礼」と位置付けられていますが、お布施の本来の意味としては、 労働による報酬という意味合いではありません。「お寺への寄付」が本来持つ性質であり、仏教の考え方としては「物欲に対する修行」という意味合いもあります。こうした本来の意味から、読経をして教えを説いていただいた感謝の気持ち、としてお渡しするようにしましょう。

お布施やお車代の金額は宗派や地域によって差があるため、必ずこの金額を包まなければならないというマナーはありませんが、一般的にはお布施は1~3万円、お車代は3,000~5,000円とすることが多いようです。もしも僧侶が遠方から来られたという場合は、金額相応のお車代をお渡ししましょう。

お布施・お車代の封筒の書き方

お布施とお車代はそれぞれを封筒に包んで僧侶に差し出しますが、封筒は「のし」のついていない金封を選びます。なお、開眼供養の場合は慶事として捉えられることもあるため、紅白の水引のものを選ぶという場合もありますが、引越しにおけるお布施はのしのない白無地の封筒で問題ありません。

封筒には、表書きとして「お布施」や「お車代」と書き入れ、表書きの下には名前を入れます。裏書きには住所と電話番号、包んだ金額を記すと親切です。なお、金額を記入する際はローマ字や漢数字ではなく、「大字」を使って記入します。大字は「壱・弐・参」といった漢字の表し方のことで、例えば3万円をお布施として包んだ場合は、「金参万圓也」と記入します。

また、封筒に入れる紙幣は新札を用意するのがマナーとされていますので、事前に準備しておきましょう。

供養が不要な場合もある

仏壇の引越しに伴う供養は、宗派や移動先によっては不要となる場合があります。

例えば、宗派が浄土真宗の場合、仏壇にご本尊がなければ供養は必要ないとされています。これは、浄土真宗がご本尊を信仰対象としており、仏壇に魂を込めるという考え方をとっていないからです。

また、同じ家屋内での移動、つまり同一の共同住宅内で部屋が移動となる場合も供養は不要です。ただし、同じ敷地内における別家屋への移動、つまり同一の敷地内で別棟の共同住宅に引越す場合は、供養が必要となるため注意が必要です。

運搬は誰に依頼する?

魂抜きの供養を終えたら、いよいよ新居への運搬作業が待っています。仏壇とともに引越しをする場合、仏壇の運搬を業者に頼めば良いのか悩む方もいるでしょう。仏壇の運搬は引越し業者へ依頼するほかにも仏壇の専門業者に依頼するという方法もありますので、それぞれの違いについて詳しくみていきましょう。

専門業者

専門業者に依頼するメリットとしては、梱包から運搬に至るまでのノウハウや仏具・宗派に対する知識があり、丁寧な対応が期待できるという点です。仏壇には細かな装飾や吊り下げられた照明、さまざまな仏具があり、仏壇を知り尽くしたプロに依頼をすれば安心して運んでもらえます。また、オプションサービスとして、仏壇のクリーニングや一時的な保管を依頼できることもあります。

デメリットは、引越し料金に加えて別途でコストがかかってしまうこと、専門業者を探す手間がかかってしまう点です。

引越し業者

引越し業者に依頼するメリットは、別途で依頼する手間やコストが発生しない点です。ただし、業者によっては運搬のノウハウがないために断られてしまうこともあるため、事前に対応してもらえるか確認しておきましょう。

なお、梱包から依頼している場合はすべての工程を任せて問題ありませんが、ご本尊や位牌に傷をつけたくない場合は自分で持ち運んだ方が安心です。

デメリットとしては、経験豊富な業者でないと運搬中に傷や破損する恐れがある点が挙げられます。

自分で運搬する

自分で仏壇を運搬するメリットは、費用が発生しない上に手荒に扱われる心配がないという点です。ただし、当然自己責任であるため、運搬中の破損リスクは全て負わなければなりません。

自分で運搬する場合は、引越し先で仏具の配置が分からなくならないよう、運び出す前に写真を撮っておくことをおすすめします。また、破損リスクが高くなるため、横に寝かせた状態で運搬することは避けましょう。立てた状態で助手席などにシートベルトや紐で固定して運搬します。木魚や照明類などの壊れやすいものは、タオルや緩衝材で包んでおきましょう。作法としては、引越し元からは荷物の中で最後に搬出し、新居では最初に搬入するのが一般的です。

仏壇を処分するには

さまざまな事情により、やむを得ず仏壇を処分する必要が出てくる場合があります。「新居の間取りが狭く、仏壇を置くことで生活スペースが犠牲になる」というケースが典型例ですが、引越しを機に同居を始める相手方の信仰上の理由というケースなども考えられます。理由のいかんに関わらず、処分が決まったからといってぞんざいに扱うことは避けましょう。

処分の依頼先

まずは仏壇を処分する依頼先を探す必要があります。具体的には以下の4つが考えられます。

  • 菩提寺に依頼する
  • 仏具店に依頼する
  • 不用品回収業者に依頼する
  • 自分で粗大ごみとして処分する

いずれの場合も、処分前に供養を行うことが前提となります。

菩提寺に依頼するメリット・デメリット

菩提寺に処分を依頼するのは最も一般的な方法であり、供養も同時に依頼できるというメリットがあります。デメリットとしては、檀家として定期的なお勤めが発生するという点です。こうしたお付き合いが煩わしいと感じるようであれば、別の依頼先を選択するのが無難です。

仏具店に依頼するメリット・デメリット

仏具店は仏壇のプロであるため、手続きもスムーズで安心して任せられるというメリットがあります。また、提携先のお寺を紹介してもらえたり、仏壇を買い替える場合の相談に乗ってもらえたりする点も大きなメリットです。デメリットとしては、買い替えと同時でないと依頼しづらいこと、相対的に費用が高めであることが挙げられます。

不用品回収業者に依頼するメリット・デメリット

不用品回収業者に処分を依頼する場合は、供養と処分を一括で依頼できる業者と処分のみを依頼できる業者から選択することになります。メリットとしては、仏壇の品質・状態によっては買値が付く場合があること、引き取りに来てもらえるため人目を気にせず処分できることが挙げられます。デメリットとしては、業者の数が多いため選ぶ手間がかかるという点があります。

自分で粗大ごみとして処分する

自分で処分する場合のメリットは費用をおさえられるという点です。自治体によって差異はありますが、粗大ごみの処分料金は総じて安価であるため、他の依頼先に比べて安く済みます。手続きも電話一本もしくはインターネットで完結するため、楽です。デメリットとしては、仏壇をごみ置き場に持って行く際に人目が気になるという点があります。

処分の流れ

仏壇を処分する際は、前提として閉眼供養(魂抜き)が必要となります。閉眼供養なしで処分すると故人・ご先祖様の魂も同時に処分してしまうことになるため、避けましょう。ただし、浄土真宗の場合は仏壇の供養は行うものの、位牌に関しては「魂が宿っていない」という考え方から、一緒に供養する必要はありません。菩提寺がある場合はそちらへ、ない場合は仏具店などに紹介してもらうか近隣のお寺に直接問い合わせてみましょう。閉眼供養が無事終われば、処分が可能となるため、依頼先に応じた方法で処分することになります。

処分の費用

処分を菩提寺に依頼する場合は、供養と処分を合わせてお布施という形でお渡しすることになります。菩提寺であれば普段のお勤めの中で相場感はある程度把握できますが、念のため確認しておきましょう。一般的には約1万円~10万円とされています。

仏具店に依頼する場合は、料金体系が明確であることが多く、約2万円~8万円が相場のようです。

不用品回収業者に依頼する場合は、依頼する内容や買値が付くか否かによって大幅に変動するため、費用に関しては個別に相談することをおすすめします。

自分で粗大ごみとして処分する場合は、自治体が定めるごみ処理手数料によりますが、5百円~2千円が相場のようです。

ご先祖様の遺影が出てきた場合は

引越しや処分作業中に、押入れなどからご先祖様の遺影が出てくることがあります。遺影そのものは本来仏教とは関係ないため供養も不要ですが、ただ処分するにはしのびないということであれば、仏壇と共に供養、お焚き上げを依頼することをおすすめします。

神棚の引越しについて

家によっては、仏壇ではなく神棚を設置してあったり、仏壇と神棚を併設していたりする場合があります。神棚の引越しや処分に際しては、仏壇の閉眼供養に当たる祈禱を行うケースもありますが、神社によっては「そのまま処分しても差し支えない」としているケースも多く、仏壇の儀式ほど一般的ではありません。

ただし、新居に神棚と仏壇を併設する場合は、お互いの配置に注意が必要です。神棚の対面に仏壇を配置すると神様と仏様が向かい合う形となるため、避ける必要があります。また、神棚は相対的に仏壇よりも高い位置に置かれることがほとんどですが、その場合でも神棚の真下に仏壇を配置して神様が仏様を踏みつける形とならないようにしましょう。

まとめ

仏壇の引越し作業はほかの家具とは異なり、より繊細で複雑な技術が求められます。さらに、魂抜き・魂入れといった供養も行う必要があるため、事前の準備が必要です。ご先祖様との大切な繋がりである仏壇を適切な形で引越しさせるために、この記事でご紹介した内容を参考に引越しの手配を行いましょう。