引越し準備で出たごみはどう処分する?回収方法や注意点をおさらいしましょう。

引越し準備で出たごみはどう処分する?回収方法や注意点をおさらいしましょう。
大手の引越し料金と比較すると単身引越しナビなら最大67%安い!
  • A社 約67%OFF
  • B社 約50%OFF
  • C社 約20%OFF
summary
  • ごみは種類やサイズにより回収日や回収方法が異なるので事前に確認しましょう
  • 粗大ごみは家庭ごみに出しても回収されずに放置されたままとなります
  • 不要品回収業者に依頼する場合は「一般廃棄物収集運搬許可」を持つ業者か確認しましょう

引越しの際にどうしても出てくる問題の一つに、ごみの処分があります。小物や雑貨類など細かな不用品であれば処分も簡単ですが、大型家具や家電の処分は決まった手続きを踏む必要があります。荷造りやそのほかの準備と並行してごみの処分を行うと、効率良く引越し準備を進められます。この記事では、引越し時に出るごみの処分方法から注意点、当日出たごみの回収方法について解説します。

引越しの際に出るごみの種類

ゴミ箱 ゴミ

引越しの荷造りをするにあたって、一定量のごみが出る事態は避けられないでしょう。そこでまずは、引越しの際にどのようなごみが出てくるのかご紹介します。ただし以下はあくまでも一例であり、集積物の内容や分別方法、集積時間やルールなどはお住まいの自治体によって異なります。詳しくは自治体のホームページにアクセスするか、直接問い合わせて確認しましょう。

可燃ごみ

可燃ごみには主に以下のものが該当します。

  • 生ごみ
  • 木製製品
  • 発泡スチロール
  • 革製品
  • 衣類
  • 靴類
  • 木の枝・葉
  • プラスチック類(容器包装プラスチックを除く)
  • 汚れた紙くず類

紙ごみに関しては、汚れがなければ資源ごみとして出すことができる場合があります。また、自治体によって異なりますが、上記に該当するものであっても規定以上のサイズになると粗大ごみとして別途回収してもらう必要があるため注意しましょう。

可燃ごみは、回収日に自治体のごみ集積場へ持ち込み処分します。地域により異なりますが、1週間に2~3回回収日があります。

不燃ごみ

不燃ごみには主に以下のものが該当します。

  • ガラス製品
  • せともの
  • アルミホイル
  • 金物類(フライパン、やかんなど)
  • 小型の家電製品・金属類
  • 照明器具

可燃ごみと同じく、特に家電製品・金属類はサイズをオーバーすると粗大ごみとして収集される場合がありますので、お住まいの自治体のサイズ規定を確認しておきましょう。

不燃ごみも、回収日に自治体のごみ集積場へ持ち込み処分します。地域により異なりますが、1ヶ月に1回〜隔週で回収日がある自治体が多いです。

資源ごみ

資源ごみには主に以下のものが該当します。

  • ペットボトル
  • びん
  • ダンボール
  • 書籍・雑誌
  • 新聞・チラシ

ペットボトル・びん・缶は中を洗ってから捨てます。また、多くの自治体においてペットボトル・びんはラベルやキャップを外す必要もあるため、適切な分別方法を確認しましょう。古紙はまとめてではなく、「ダンボール」「書籍・雑誌」「新聞・チラシ」「紙パック」「その他再生可能紙」の種類別に紐でしばる必要があるので注意しましょう。

粗大ごみ

粗大ごみには主に以下のものが該当します。

  • タンス
  • テーブル
  • イス
  • ふとん
  • 自転車
  • カーペット

サイズが大きく回収が難しいため、最も処分に困るのが上記のような粗大ごみです。自治体や業者へ依頼する場合はお金がかかる場合もあるので、後述する回収方法を参考に処分を行いましょう。

粗大ごみの処分は、アパート・マンションなどの集合住宅で特にトラブルになりやすい問題です。たとえば「マンションの粗大ごみ置き場に、何ヶ月もマットレスとベッドが放置されている」という状態に、オーナーや管理会社が頭を抱えている場合も多くあります。粗大ごみ置き場に物が放置されていると、建物の美観を損ない、通行の妨げになるだけでなく、ごみの内容によっては悪臭や害虫発生の原因にもつながります。

家具の処分方法についてはこちらの記事で詳しくご紹介します。

引越しでごみを出す際の注意点

ゴミ 車 ゴミ収集車

引越しの荷造り・荷解きでは、普段の生活の時よりも大量にごみが出ます。自治体によっては一度に出せるごみの量が定められているため、事前に旧住所・新住所両方の自治体のホームページで確認しておくと良いでしょう。一度に多くのごみを出すと、回収してもらえない場合があるだけでなく、ごみ収集車に入りきらなかったり、運びきれなかったりするトラブルにつながる可能性もあります。ごみの分別だけではなく、ごみ出しに関する自治体のルールに則って処分するよう心がけましょう。

ごみ出しの際は、量以外に「重さ」にも注意する必要があります。1つの袋に大量にごみを詰め込むと、袋に入りきったとしても重さでごみ袋が破ける可能性があるからです。自身が運ぶ際には問題がなくても、ごみ収集車に積み込む際に破ける場合もあります。そのため、片手で持った際に重さを感じたら、袋を数個に分けたり、二重にしたりする対策をしましょう。万が一ごみ袋が破けると、悪臭を発したり、水分が漏れたりして周辺住民に迷惑がかかる可能性もあります。

引越しで出たごみの回収方法

ゴミ 不用品

引越し準備の際に出るごみは総量が多くなりやすく、家具や家電など普段どおりのごみ出しでは対応できない品目も出てきます。ごみの回収方法にはさまざまな方法がありますので、自分のニーズに合った方法を検討してみましょう。

不用品回収業者に依頼

不用品回収業者に依頼するメリットとしては、引越し当日まで時間がない場合や回収してもらいたい総数が多い場合に対応してもらえる点が挙げられます。料金プランによっては部屋単位やトラックの台数単位での見積りが可能な場合もあり、「とにかく量が多くて大変!」という方におすすめです。また、見積りの依頼は電話やホームページから行える場合が多く、気軽に依頼できるというメリットもあります。さらに、集積場所まで持っていく必要がないため、持ち出しに困るごみを処分する際に活用しやすい方法です。

自治体のごみ回収を利用

多くの自治体が粗大ごみの回収を行っています。自治体を通した粗大ごみ回収のメリットは、回収料金の一部を税金でまかなっていることから、回収業者に依頼するよりも安く済むという点です。

ただし多くの場合、料金は1品目ずつ固定で何を回収してもらいたいのか事前に申請しなければならないため、ごみの量が多いと手間がかかります。したがって、ごみの総量が少なく、かつ安く済ませたいという場合に自治体の回収サービスを利用すると良いでしょう。

なお、粗大ごみのサイズ規定は自治体によって条件が異なります。たとえば東京都大田区では一辺の長さが30cm以上のものとしていますが、神奈川県鎌倉市ではおおむね50cm以上のものを対象としています。

自治体に粗大ごみの回収を依頼する手順は、以下のとおりです。

  1. 自治体の「ごみ処理センター」に電話またはインターネットから申し込む
  2. 粗大ごみの種類や大きさなどを回答し、回収日を指定する
  3. コンビニやスーパーなどで「ごみ処理券」を購入する
  4. ごみ処理券を粗大ごみに貼付し、回収日までに指定場所に持ち込む

粗大ごみの回収を依頼する際は、事前に家具・家電のサイズを計測しておくとスムーズです。処分するときは回収料金と同額のごみ処理券を購入しますので、お申込み時に必ず料金も確認しておきましょう。なお、ごみ処理券の購入場所はコンビニが指定されている場合が多いですが、それ以外の場所や確実に購入できる場所を知りたい場合は、自治体のホームページ内に記載されている「ごみ処理券取り扱い場所一覧」を参照しましょう。

リサイクルショップを利用

ごみというとどうしても処分するという選択肢だけが浮かびますが、ブランド品のアクセサリーやバッグ、衣類などを回収してもらいたいという場合は、リサイクルショップで買い取りをしてもらうというのも一つの方法です。

メリットはなんといっても買取金を受け取れるということです。状態によっては買取不可になることもありますが、最近は店舗に直接持ち込まなくてもホームページで行う宅配買取のサービスも増えています。仮に買取不可という結果になっても無料で処分するサービスを行っているショップもありますので、自身に合った買取形態を選択しましょう。

譲渡・寄付を検討

ごみとして処分したりリサイクルショップへ売却したりする以外の選択肢として、不用品となった家具や家電を募集している団体へ寄付を行う方法もあります。寄付を受け付けている品目は、各団体のホームページに記載されているものを確認するか直接問い合わせてみましょう。

また、親戚や友人・近所の人など身の回りで欲しいと名乗り出てくれた人に譲渡するという方法もあります。業者などを通す必要がなく、条件が合えば気軽に受け渡しができるというのもメリットです。

効率良くごみを処分するために

カレンダー 予定

引越しの際は、荷造りや各種手続きなどと並行してごみを処分していく必要があります。ごみの処分においては、種類ごとに回収日を把握したり、処分する段取りを考えたりといった作業が必要です。家電のなかには、法律に準処して正しく捨てる必要のあるものもあります。ここでは、引越し準備と並行してごみを処分する際の注意点を解説します。

回収日のスケジュール

行政の粗大ごみ回収を利用する場合、基本的には回収日の日時希望を受けてもらえないという点に注意しましょう。行政サービスなので土日祝日は対応していないケースが多く、平日の朝に指定されるという場合がほとんどです。

また、お申込みをしたら即回収してもらえるということはあまりなく、回収までにはある程度時間を要します。1日でも早く処分したい、と考えている場合は早めにお申込みを済ませた方が良いでしょう。

ごみを処分する順番

少しでも効率的に作業を進めるには、ごみを処分する際に優先順位を付けておくことが重要です。順番としては、まずは大型のものから処分を始めるのがおすすめです。サイズが大きいほど業者に申請するなどの工程を踏まなければならないことが多く、時間がかかります。引越し直前になってからの処分は、日程調整ができる業者を探さなければならないなど条件が厳しくなるため、大きな家具類の処分は早めに取り掛かった方が良いでしょう。また、大型のものを先に処分することで部屋のスペースが広くなり、作業がしやすくなるというメリットもあります。

家電リサイクル法の製品

家電製品のなかには、「家電リサイクル法」に準拠して正しく処分しなければならないものがあります。「家電リサイクル法」とは、特定の家庭用機器廃棄物から有用な部品や材料をリサイクルし、資源の有効活用を推進するために制定された法律で、以下のような製品が対象です。

  • エアコン
  • テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

これらのような製品は、自治体による不用品回収を利用できません。家電製品の購入場所がわかっている場合や買い替えの場合は、購入店舗に連絡をして引き取ってもらえます。店舗の把握が難しい場合は、自治体に連絡をとり別途引き取りの相談を行いましょう。

また、不用品回収業者に依頼をすればほかのごみと一緒に回収してもらうこともできますが、その際は収集・廃棄の許可を得ている業者に必ず依頼するようにしましょう。

無許可の不用品回収業者

不用品回収業を営むためには、「古物営業法」や「廃棄物処理法」、「特定商取引法」などの許認可が必要です。しかし、不用品回収業者のなかには無許可で営業を行っている悪徳な業者も存在します。違法な業者は、法外な金額を請求したり不法投棄を行ったり、またごみの不適切な管理による火災の原因を作ったりとトラブルを引き起こすリスクがあります。回収業者へ依頼する場合は、無許可の営業をしている団体でないかどうかよく吟味しましょう。

悪徳業者の見極め方としては、無料を謳い文句にしている場合や、業者名などの情報を公にしていない、見積りの際に詳しい金額設定を表示しない、書面で見積り・領収書などの書類を発行しないなどの特徴があります。

引越し当日に出たごみの対処法

ゴミ ゴミ袋

何ヶ月も前から計画的に引越しの荷造りの段取りを進めていても、なかなか思うように進まなかったり、直前になってごみとして処理したいものが出てきたりとイレギュラーな出来事も起こり得ます。ここでは、引越し当日にごみが出た場合の対処法をご紹介します。

新居に持っていく

1番簡単な方法はそのまま新居まで持っていくという方法です。荷物として引越し業者にお願いするのも良いですし、自家用車で移動できるようなら車に乗せて運ぶのも一つの手です。

新居のスペースを占拠しない大きさのごみであれば新居到着後にすぐ処分したり売却したりできますが、粗大ごみに該当する場合は、自治体の規則に従って破棄、または回収業者を利用するなどして回収してもらいましょう。

処理センターへ直接持ち込む

自治体が運営している廃棄物の処理センターまで直接ごみを持ち込む方法もあります。その自治体に住んでいる人であれば誰でも利用ができますが、持ち込む前に一度連絡した方がスムーズに引き取ってもらえるでしょう。処理をお願いする際にかかる手数料は、各自治体のホームページを参照してください。

引越し業者に回収してもらう

引越し業者のなかには、引越し作業日に不用品を回収してくれるサービスを行っている場合があります。引越しと同時に回収も行ってくれるため、改めて回収業者を呼んだり、自主的に処分をしたりという手間が省けます。ただし事前申請が必要な場合も多く、当日急にお願いしても受け付けてもらえないというケースも出てくるでしょう。その際は先ほどご紹介したように荷物として新居まで持っていくなど別途対応が必要です。

引越し時のごみに関するトラブル事例

悩む女性 考える女性

引越し前後に出たごみは、自治体のルールに従って処分する必要があります。しかし、引越しにおいてはごみに関するトラブルが多発していることも事実です。ここでは、引越しの際のごみ出しに関するトラブルをご紹介します。

粗大ごみを通常のごみと同様に処分

粗大ごみの処分は自治体や不用品回収業者への依頼が必要です。しかし、自治体の粗大ごみのルールをよく確認せず「規格外」の大きさのものを通常のごみとして出す方もいます。自分一人くらいなら、また少しくらいなら大丈夫と軽い気持ちで処分し、結果として何ヶ月も粗大ごみ置き場に放置されるというトラブルが多発しています。アパート・マンションなどの集合住宅では、ごみを捨てた人物を特定するのが難しいことから、外部の人間が置いていった可能性も考慮し、オーナーや管理会社が放置された粗大ごみを処分している実態があります。

許可のない不用品回収業者に注意

不用品回収業を営むためには「古物営業法」や「廃棄物処理法」、「特定商取引法」などの許認可が必要です。特に一般家庭から出た廃棄物を回収するために必要なのが、市町村ごとに発行される「一般廃棄物収集運搬許可」です。この認可は、違法行為を行うとはく奪され、再び取得するのはかなり難しいとされています。そのため、不用品回収を業者に依頼する場合は、事前にホームページなどに「一般廃棄物収集運搬業許可」と許可番号の表示があるかどうかを必ず確認しましょう。

まとめ

この記事では引越し前後に出るごみの種類や回収方法、注意点について解説しました。引越しは、日々の暮らしに加え荷造りや役所関係の手続き、ライフラインの変更手続きなどやるべきことがさまざまあります。そのほかの引越し準備と並行してごみの処分を行うためには、計画的な行動が欠かせません。特に粗大ごみは回収までに時間がかかる場合も多く、早めに着手しておく必要があります。ぜひこの記事を参考に、引越し直前に慌てることがないよう、ごみの分別や処分方法に関する知識を確認してみてください。

引越しで必要な手続きについてはこちらの記事でご紹介します。