引越し業者にお礼の差し入れは必要?飲み物やお菓子を渡すタイミングは?

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summary
  • 引越し業者への差し入れは基本的に必要ありません
  • 飲み物やお菓子を渡すタイミングは作業前がおすすめです
  • 引越し業者に迷惑にならない差し入れを選びましょう

引越し当日、重い荷物や大きな荷物を運んでくれる引越し業者に対し、差し入れを渡すべきか迷う方もいるのではないでしょうか。引越し業者への差し入れは、渡すタイミングや品物に気を付けないと、かえって引越し業者を困らせる可能性もあるため注意が必要です。「差し入れを渡す必要はあるか」「いつ何を渡すか」など、よく考えてから行いましょう。この記事では、引越し業者に対する差し入れの必要性や内容、渡し方についてご紹介します。

引越し業者選びのポイントについては下記の記事でご紹介します。

引越し業者の方には差し入れをした方が良い?

引越し業者への差し入れは、必須ではありません。以前はねぎらいや感謝の気持ちを込めた心づけや、食事の用意などをするのが一般的でした。しかし近年では、そのような風習はなくなりつつあります。引越し業者のホームページでは、心づけや食事などについて「不要です」と記載されていることも少なくありません。また、引越し業者によっては、差し入れなどを受け取らないように指導されていることもあります。差し入れがなかったからといって、引越し業者が作業の手を抜くことはありません。

ただし、感謝の気持ちを示したいなどの理由で差し入れを渡す場合は、品物やタイミングをよく考えて渡しましょう。過度な差し入れは、引越しスタッフに気を遣わせるだけではなく、作業を遅らせる可能性もあります。また、自分自身が負担になる差し入れも避けましょう。引越し料金を節約しても、差し入れで出費が嵩んでは本末転倒です。渡す側と受け取る側の双方が不快な思いをしないように、気を付けましょう。

引越し業者の方におすすめの差し入れ

引越し業者の差し入れとしては「飲み物」「お菓子」「現金」などがおすすめです。業者に対する感謝の気持ちを伝えるとともに、引越し作業の助けになるようなものを選びましょう。また、品物選びのほかにも、さまざまな点に気を配らなければなりません。業者によっては差し入れ自体が禁止されていることもあるため、事前に差し入れの種類やルール・マナーなどについて確認しておきましょう。

ペットボトル3本とタオル

おすすめの差し入れ①:飲み物

引越し業者への差し入れとして、定番なのが飲み物です。引越し作業は慌ただしく重労働のため、のどが渇きやすくなります。水分補給のためにも、冷たい飲み物を差し入れると喜んでもらえるかもしれません。さらに、値段もお手頃なので渡す側の負担にもなりにくいでしょう。

ただし、定番の飲み物を差し入れる場合も、注意すべき点がいくつかあります。以下では、飲み物を差し入れる際の注意点と、おすすめの渡し方についてご紹介します。

キャップ付きのものにする

引越し業者に飲み物を差し入れる際は、ペットボトルなどキャップがついている容器に入ったものを選びましょう。一度開けたら飲み切る必要があるものは、作業の邪魔になったりこぼして手間が増えたりする恐れがあります。また、作業が忙しいなどの理由で、渡した際に飲み切れないこともあります。

また、1.5Lや2Lの大きいものをいくつか買うのではなく、500mlのペットボトルを人数分買うと良いでしょう。500mlのペットボトルであれば持ち運びもしやすく、移動中にも飲みやすいためおすすめです。

好みが分かれづらいものにする

差し入れに選ぶ飲み物は、誰でも受け入れやすい種類を選びましょう。炭酸飲料やコーヒー、ジュースなどは好き嫌いが分かれるため好ましくありません。特にジュースなどの甘い飲み物は、かえってのどが渇きやすくなります。おすすめは、ミネラルウォーターやお茶などです。また、塩分やミネラルが含まれるスポーツドリンクは、特に真夏日に喜ばれることが多いようです。そのほか、栄養ドリンクを1カートンまるごと渡す方法もあります。

冬でも冷たい飲み物が嬉しいことも

飲み物は、基本的に冷えたものを差し入れた方が喜ばれます。「冬場は温かいものの方が喜ばれそう」と考える方もいるかもしれませんが、引越し業者は忙しく動き回るため、冬場でも汗をかきます。冬場でもゴクゴクと飲み干せる冷たい飲み物が好ましいでしょう。

ただし、冬の北海道など非常に寒い場面であれば温かい飲み物でも喜ばれる場合があります。状況から判断して、臨機応変に対応しましょう。

多めに種類を用意して選んでもらうのもおすすめ

業者が複数人いる場合は、飲み物を数種類用意して選んでもらう方法もおすすめです。人数よりも多めに渡すことで、スタッフが好みのものを選びやすくなり喜ばれるでしょう。引越し作業の合間に近くのコンビニやスーパーなどに行き、お茶やスポーツドリンクなどさまざまな種類の飲み物を購入しておくと安心です。作業中すぐに渡せるため、夏場でもぬるくなる心配が少なくなります。ただし、スタッフが少人数だった場合は、数種類の飲み物を渡すとかえって迷惑になる可能性もあります。その際は好みが分かれにくい、お茶やミネラルウォーターを渡しましょう。

おすすめの差し入れ②:お菓子

引越し業者への差し入れには、お菓子もおすすめです。肉体労働で疲労している体には糖分の補給が有効なので、甘いものの差し入れは喜ばれます。冷たい一口サイズのゼリーや、塩分補給用の飴など、作業の合間に手軽に食べられるものが良いでしょう。

しかし、種類によっては避けるべきお菓子もあります。以下では、お菓子を選ぶ際の2つのポイントと、一緒に渡すとより効果的な道具をご紹介します。

小分けのアソート袋がおすすめ

差し入れにお菓子を持ち寄る場合は、小分けにできるアソート袋タイプを選びましょう。差し入れられたお菓子をまとまった時間に食べられるとは限らないため、まとめて袋に入っているものは開封後の扱いに困るかもしれません。紙皿を用意する必要のあるお菓子も、扱いづらいため差し入れに不向きです。

スタッフ一人ひとりが個別に受け取れるアソート袋であれば、休憩中以外のタイミングでも食べやすく持ち帰りもしやすいでしょう。

溶けやすいものや傷むものは避ける

差し入れるお菓子は、溶けやすいものや傷みやすいものを避けましょう。引越し作業の間は冷蔵保存できないため、常温で長時間放置できないものを選んではいけません。特に夏場は溶けて手や服、荷物などを汚したり、すぐに傷んで業者の体調不良につながったりする恐れがあります。誤った差し入れが原因で、自分にも引越し業者にも悪影響が及んでは元も子もありません。「疲れがとれる甘いものだから」「栄養があるから」などと考えても、チョコレートや果物などはなるべく選ばないようにしましょう。

ウェットティッシュを一緒に渡すと喜ばれる

差し入れは、基本的に飲食物を渡すことが多い傾向にありますが、ウェットティッシュも一緒に渡すと喜ばれます。引越し作業はダンボールや梱包資材、家具などを運ぶため手が汚れやすくなります。そのため、休憩時間や昼食時に手を拭く際に、ウェットティッシュは非常に便利でしょう。

また、顔や体の汗を拭うこともできるほか、使い切れなくても次の現場で使用できるためスタッフの負担になりにくいという利点もあります。

おすすめの差し入れ③:現金(心付け)

そのほか、現金での「心付け」を渡すという手段もあります。アメリカのチップに近い慣習です。引越し料金とは別にスタッフに対する感謝の気持ちを表すものとして渡されますが、さまざまな理由から心付けの受け取りを禁止・拒否している引越し業者も少なくありません。現金を渡したい場合は、依頼先の業者で禁止されていないことを確認して、いくつかのポイントを意識しつつ渡すようにしましょう。現金を渡す際の注意点を以下でご紹介します。

現金のおすすめの渡し方

まず、渡すお金はむき出しの状態ではなくポチ袋などに入れて渡します。その際、心付けは業者に対する感謝の気持ちを示すために渡すものであるため、なるべく丁寧な渡し方を心がけましょう。

また、現金を渡すときはスタッフ一人ひとりに渡すか、全員そろっている場面で代表者にまとめて渡します。まとめて渡す場合も各人の分をそれぞれポチ袋に包みましょう。

受け取れない規則のある引越し業者もいる

引越し業者によっては、心付けの受け取りを規則で禁止している場合があります。引越しの料金設定はスタッフに渡す給料を考慮したものであり、利用者が心付けを渡すことで引越し料金が割高になる可能性があります。また、心付けが常態化すると、もらえなかったときにスタッフのモチベーションが下がるかもしれません。このように、差し入れでの現金受け取りを禁止している理由は業者によりさまざまです。心付けを渡す前に、規約に記載があるか確認しましょう。

チップの費用相場についてはこちらの記事で詳しくご紹介します。

差し入れを渡すタイミングは?

差し入れは、渡すタイミングも重要です。タイミングが悪いと作業の邪魔になる恐れがあります。引越し業者が一息つけるタイミングを見計らって渡せれば邪魔にならず効果的です。

荷物詰め込み後の移動前がおすすめ

差し入れで飲み物やお菓子を渡すときは、荷物を2tトラックに積み込んで新居に移動する前がおすすめです。引越し作業の第一段階である荷物搬出が終わって一息つけるタイミングのため、引越し業者の仕事を邪魔する心配がありません。移動中の車内で飲み食いも可能であり、心身ともにリフレッシュした状態で新居への荷物搬入に臨んでくれるでしょう。

一方で、搬出中など中途半端なタイミングで渡すと、かえって迷惑がかかる恐れがあります。引越し作業は事前に作業工程が決まっており、時間に間に合わせるためテンポよく進めています。差し入れにより作業の手が止まると、その後の作業すべてに遅れが生じるかもしれません。また、一日に複数件の依頼を受けている場合もあり、作業が遅れるとほかの依頼者にも迷惑がかかるので注意しましょう。

心付けの場合は作業前がおすすめ

引越し業者への差し入れは基本的に荷物搬出後の移動前に渡しますが、現金を渡す心付けの場合は業者が旧居に到着した作業前に渡すのがおすすめです。作業後は、次の現場の準備などで慌ただしくなる可能性があるからです。

また、作業前に渡すことで、スタッフとのコミュニケーションが図れ、スタッフの仕事に対するモチベーションが向上するなどの効果が期待できます。心付けを渡すことによって仕事の質が変わるわけではありませんが、気持ちよく仕事をしてもらえれば、依頼する側も気分が良くなるでしょう。

なお、引越し業者の方針で心付けを断られた場合は、無理に渡してはいけません。別のタイミングで飲み物などを差し入れましょう。

引越しの規模が大きければ休憩時もおすすめ

家族世帯のような規模の大きい引越しの場合、休憩中に差し入れを渡す方法もあります。大規模な引越しでは運ぶ荷物の量が増えるため、ほぼ一日がかりで引越し作業を行うこともあります。そのため、荷物を一度に運びきらずに途中で何度か休憩をとる場合が少なくありません。休憩して一息つくタイミングで差し入れをもらえれば、スタッフも喜ぶでしょう。

休憩時間や休憩場所は、あらかじめ確認しておきましょう。「休憩時間にどうぞ」と前もって差し入れを渡しても、かえって邪魔になるかもしれません。そのため、予定されている休憩時間にあわせて差し入れの準備をしましょう。特に飲み物は、直前まで冷やしていたものの方が喜ばれます。

迷惑がられるかもしれない差し入れとは?

ここまで、引越し業者におすすめの差し入れをご紹介しました。一方で、種類やタイミングによっては迷惑になる差し入れもあります。何度も触れていますが、差し入れはスタッフの作業を妨げないものを選びましょう。

缶コーヒーや紙コップに入った飲み物

先ほどもご紹介したとおり、キャップを閉められない飲み物を差し入れるのは避けましょう。特に缶コーヒーや紙コップに入った飲み物など、一度開けたら飲み切らなければならないものはおすすめしません。特に紙コップは、ごみが出て邪魔になりやすいため、かえって迷惑になる場合があります。

また、コーヒーは人により好みが分かれるため、特に差し入れには不向きです。好みに合わないコーヒーを渡されても飲みづらく、スタッフを困らせるかもしれません。

手料理など持ち運びに困るもの

差し入れとして食べ物を提供する場合、手料理のような持ち運びづらいものは避けるべきです。忙しい引越し作業はゆっくり落ち着いて食事ができず、差し入れを受け取っても作業の合間や移動中に食べることになります。スタッフに感謝の気持ちを伝えたいと思っても、場所を取ったりこぼれたりする可能性のあるものは避けましょう。また、手料理は「残してはいけない」と気を遣わせる恐れもあります。

さらに、好き嫌いやアレルギーを把握していない相手に料理を渡すのも危険です。そのほか衛生面を心配する人もいるでしょう。移動が多い引越し業者にとって傷みやすい手料理は食べづらいため、食べ物を差し入れたい場合はなるべく市販のものを選びましょう。

暑い時期の食べ物

夏場は、食べ物全般の差し入れが好ましく思われないかもしれません。暑い環境で引越し作業のような肉体労働をしていると、体が強く疲労するため、夏バテのような状態になりやすくなります。夏バテ状態の体では食欲がわかず、食べ物を差し入れられてもあまりのどを通らない場合があります。そのため、おにぎりやクッキー、まんじゅうなど比較的手軽に食べられるものであっても、暑い時期の差し入れとしては不向きでしょう。

夏場に食べやすいものとして、アイスクリームなどを差し入れる方法もありますが、その場合は溶けないように渡すタイミングを見計らう必要があります。アイスクリームは、溶けると荷物や服などを汚し、掃除をするという手間が増える可能性があるからです。直前までクーラーボックスなどで保存しておくなど、工夫が必要です。

引越し業者と一人の女性

差し入れ以外に大事なこと

差し入れのほかにも、引越し業者に対して気を付けるべきことがあります。料金を払って依頼しているといっても、最低限のマナーは守りましょう。

まず、業者が指定した準備や時間を守ることです。約束していたはずの準備が予定時間に終わっていないと、作業の遅延に繋がりスタッフのモチベーションも下がるでしょう。

また、家具の配置なども事前に決めておき、スタッフから質問された際にしっかりと答えられるようにします。急な変更や、事前に共有していない要望があると、予定よりも大幅に時間がかかる可能性もあります。引越し当日は、新居の間取り図などを手元に用意して、わかりやすい指示が出せるようにしましょう。

作業中は、スタッフの動線の妨げにならないように注意するのも大切です。特に子どもやペットがいる家庭は、けがや事故に繋がる恐れもあるので注意しましょう。また、挨拶やコミュニケーションをしっかりとるなど、基本的なマナーも守りましょう。

まとめ

この記事では、引越し業者に対する差し入れの必要性や種類、渡し方などについてご紹介しました。引越し業者への差し入れは、留意すべきポイントを押さえればスタッフだけでなく自分にもメリットがある一方で、配慮が足りないと迷惑がかかる可能性もあります。また大前提として、依頼する引越し業者はそもそも差し入れが認められているか、事前に確認しましょう。

引越し業者への感謝の気持ちが伝われば、双方が気持ちの良い引越し作業を行えるでしょう。