引越しで家具だけ運びたい!近距離なら安い方法がある?

引越しで家具だけ運びたい!近距離なら安い方法がある?
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summary
  • 家具だけの引越しは「引越し業者に依頼する」「宅配業者を利用する」「自力で運ぶ」3つの方法があります
  • 家具のサイズや移動距離で引越し費用は異なりますが近距離ほど安く抑えられる傾向があります
  • 家具の状態によっては買い替え・処分を検討した方が良い場合もあります

引越しで運ぶのが難しい荷物に、冷蔵庫、洗濯機、ソファ、ベッドなどの大型家具・家電があります。小さな荷物は自分で運べても、家具だけは引越し業者にお任せしたいと思う方も多いでしょう。この記事では、引越しで家具だけ運ぶ方法と、家具だけの引越し費用を安く抑える方法について解説します。

引越し業者選びのポイントについては下記の記事でご紹介します。

家具だけの引越しは頼める?

ソファの様子

引越し業者に依頼すると、通常は家具と一緒に日用品などが詰まったダンボールも運んでもらいます。引越し業者は「単身パック」などコンテナの積載量に応じたプラン料金を各社提供しています。しかし、冒頭でもお伝えしたとおり、できるだけ自分で荷物を運ぶけれども「大型家具や家電だけ」は引越し業者に運んでほしいという方もいます。

結論からいいますと、家具・家電のみの引越しを頼むことはできます。大手の引越し業者のなかには、大型家具・家電だけを運ぶ専用の引越しパックや運送プランを用意しているところがあります。また、宅配業者の中にも家具・家電のみの配送サービスを用意しているところがあります。

家具・家電だけの引越しプランで頼むと、通常のパック料金よりも割安になる場合があります。特に、近距離の引越しの場合には有用です。引越しは基本的に荷物量が多いほど費用が高くなりますので、家具・家電のみを運んでもらった方がお得に引越しできる場合もあります。

家具だけの引越しをする方法

家具だけ引越しする場合は、「引越し業者」「宅配業者」「自力で運ぶ」を選ぶことができます。レンタカーを借りて自分で運ぶ方法がもっとも引越し費用を抑えることができますが、運搬や設置に注意点があります。ここからは、それぞれの方法のメリット・デメリットなどの特徴について見てみましょう。

引越し業者へ依頼する

引越し業者のなかには、家具・家電の運搬に適したプランを提供しているところがあります。家具・家電の運搬に対応している大手引越し業者3社のプランの特徴は、以下のとおりです。

A社   ● 梱包から搬入、設置まで可能
● 引越し作業終了後10分程度でできるサービスあり(掃除など)
● 通常の引越し作業を行う前提での価格設定のため、割高な傾向
● 長距離に限って利用できる別プランあり
B社 ● 梱包から搬入、設置まで可能
● ダンボールや布団袋、ハンガーボックス等が無料
● 2t車、2名以上の対応のため、トータルコストは安くならない可能性も
C社 ● 家具・家電の設置まで可能
● 家財の荷物保管サービスあり
● 首都圏近郊エリア限定
● 家具・家電1点からの運送に対応
● 業界最安値の料金設定(約5,400円~)

上記以外にも、家具・家電のみの引越しプランを提供している引越し業者は複数存在します。通常の引越しと同じく、近距離ほど家具・家電のみの引越しプランも安く利用できるといえます。また、荷物の量が同じだとしても、トラックの空状況やオプションの有無により、数万円以上の差が開く場合もあります。各社のサービスや費用を良く比較し、ご自身に最適なプランを選択しましょう。

宅配業者のサービスを利用する

家具・家電のみの引越しは、引越し業者以外の運送会社でも取り扱っています。大手宅配業者D社のプランの詳細について見てみましょう。

形式 家具・家電配送サービス
特徴 ● 家具・家電1点から運送可能
● 梱包から搬入、設置まで可能
取り扱いサイズ ● 3辺(幅・奥行き・高さ)の合計が450cm以下
● 最長辺が250cm以下
● 高さが200cm以下(天地が定められている場合)
● 150kg以下
費用 ● 洗濯機(約7,000~11,000円)
● ソファ(約10,000~16,000円)
● 冷蔵庫(約15,000~24,000円)
● シングルベッド(約15,000~24,000円)

※家具・家電のサイズが規定以上の場合、運送不可

荷物を運ぶための路線便を持っている宅配業者を利用すれば、引越し業者よりも安く家具・家電を運べる場合があります。

自力で運ぶ

小さな荷物だけでなく、家具・家電も自力で運ぶ方法です。引越し業者や宅配業者に依頼するよりも引越し費用を安く抑えられますが、注意点やデメリットもあります。まずは自力で運ぶ際にかかる費用について見てみましょう。

  • レンタカー代
  • 高速代
  • 梱包資材代
  • 友人への謝礼(お願いした場合)

引越し業者などに依頼すれば、ダンボールなどの梱包資材を業者が用意してくれます。しかし、自力で運ぶ場合は、レンタカーや資材を自分で用意する必要があります。

また、家具を自力で運ぶ場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 荷物が破損した場合の補償がない
  • 賃貸物件の場合、建物を傷つける恐れも
  • 体力的な負担が大きい

多くの引越し業者では、運ぶ時に荷物が破損するなどトラブルが起きた際に補償を受けられます。しかし、自分で作業する場合はもちろん補償がありません。

マンションなどへの搬入の際に、エレベーターにタンスの角を擦ったり、廊下の壁などにぶつけたりなど、建物を傷つけて修繕費の負担が必要になる可能性もあります。体力的な負担も大きく、無事に搬入が終わっても、その後荷解きができないほど疲れてしまったり、体中が痛くなったりといったことも想定しなくてはなりません。

引越しをする世帯人数別の費用の目安

家具・家電だけ運ぶ場合の引越し費用は、引越しをする世帯人数により変動します。単身の場合と家族の場合では、運ぶ家具・家電の大きさが異なるからです。例えば冷蔵庫なら、単身用は150~200L、3~4人家族なら400~500Lが目安の容量となりますし、ソファも2人掛けや大人数用のコーナーソファなど様々な大きさのものがあります。ここでは、冷蔵庫を例にとり、世帯人数別に家具・家電だけを運ぶ引越し費用目安の違いを見てみましょう。

引越し業者へ依頼する

各業者のプランや運送形態により費用が異なりますが、相場は約15,000~20,000円です。引越しの時期や条件によって費用が変動することが多いです。また、引越しの繁忙期とされる3~4月は、冷蔵庫だけの運搬は断られる可能性があり、対応してもらえたとしても割高になる可能性もあります。

宅配業者を利用する場合

宅配業者へ依頼する場合は、基本料金が決まっているため費用を把握しやすい特徴があります。大手宅配業者D社では、千葉県から東京都までの運搬の場合、単身用冷蔵庫(3辺合計250cmまで)は8,000円程度、家庭用冷蔵庫(3辺合計350cmまで)は17,000円程度と決められています。

自力で運ぶ場合

自力で運ぶ場合は、レンタカーの車種により引越し費用が異なります。例えば軽トラックなら約7,000円程度、ワンボックスバンなら約14,000円程度、2tロングトラックなら約19,000円程度が相場です。

自分で引越しをする際におすすめのレンタカーについてはこちらの記事でご紹介します。

引越しする距離との費用の目安

家具だけの引越し費用は、運搬する距離によっても変動します。多くの引越し業者では、荷物の積載量の上限が決まっていて、その上限までは同一料金となっていますが、移動距離により割増しになるため注意が必要です。例えば大手引越し業者I社では、基本的に近距離の運搬を想定したサービスを提供しているため、20km以上になると追加料金が発生します。また、宅配業者を利用する場合も、移動距離に応じた費用が設定されています。自力で運搬する場合は、レンタカー代のほか距離により高速料金代がかかるため、長距離ほど引越し費用がかさむといえます。

業者に頼む場合の注意点

家具の運搬を業者に頼む場合、どのような注意点があるのでしょうか。大型家具・家電は運搬が難しく、運搬時の怪我や住宅の損傷などにつながるケースがあります。スムーズに運搬するためには、できるだけコンパクトに運ぶことと、家具・家電の搬入経路を確認しておくことが必要です。以下の2つの点を把握することで、引越し費用を安く抑えることができます。

家具の分解が必要か

家具の運搬のときには、食器棚やタンス、ベッドといった大型家具の場合、分解して運びやすくする必要があることがあります。自分で大型家具の分解・組み立てをすることも工具と労力さえあれば可能ですが、ほとんどの引越し業者は、運搬だけでなく家具の分解・組み立てにも対応しています。見積り時に、家具の分解・組み立てを行ってもらえるかどうか確認しておきましょう。旧居での分解を頼めるようであれば、新居で指定した場所に組み立ててもらえます。家具の分解・組み立て引越しプランの料金内の場合もありますが、作業分担に関しては見積書などで事前に確認をしておきましょう。なお、分解できない家具は玄関から搬出・搬入できない可能性があります。その場合は追加料金が発生するなど、不測の費用がかかる場合があるため注意しましょう。

なお、自力で家具を運ぶ場合は、分解・組み立ても自力で行う必要があります。スムーズに組み立てられるよう、分解前に写真を撮っておく、部品をわかりやすく纏めてなどの工夫をしましょう。

クレーン吊り上げが必要か

大型の家具や家電が、玄関、通路、階段を通過できない場合、重量のあるピアノを2階以上に運んだりする場合は、クレーン吊り上げが必要です。しかし、場所によってはクレーン作業ができない場合があります。建物が道路に面していない場合や、電線が混み合っている場所や、細い道、地盤が悪い場所などではクレーン吊り上げができない可能性があります。引越し業者に訪問見積りを依頼する際は、クレーン吊り上げが必要か、クレーン吊り上げが可能か、費用どのくらいかかるのかを見積もってもらいましょう。なお、クレーン吊り上げの費用は、1点約15,000~30,000円程度が相場です。

家具の種類ごとの引越し方法

テレビ

大型家具・家電は種類ごとに梱包方法や取り扱いが異なります。引越し準備の際に適切な梱包や処置を行わなかった場合、運搬の際に故障し、新居で使えなくなってしまうといったトラブルの原因となる可能性もあります。ここでは、大型家具・家電の種類ごとに引越しの準備についてご紹介します。

タンス・食器棚

タンス、クローゼットなどの重い家具は、少しでも運びやすくする必要があります。中身をすべて出し、ダンボールなどで梱包しましょう。ただし、引越し業者によっては中身を出さなくても運んでくれる場合もありますので、見積り時に確認してみましょう。割れ物・貴重品は決して入れたままにせず、別に梱包して運びましょう。引き出しや扉は、そのままにしておくと運搬中に開いてしまい傷がつくこともあります。引き出しは取り出して本体と別に運び、扉の把手をビニール紐や輪ゴムなどで固定しておくと安心です。

食器棚を運ぶ場合は、棚の中にある食器をすべて出し、新聞紙で包むなどしてからダンボールに梱包しましょう。幅が広い食器棚は、運搬中に立てたり倒したりする場合もあります。割れ物の食器を中に入れたままでは、食器棚を動かすことができません。また、食器棚の下段に鍋やボウル・ザルなどの大きな調理器具を入れている場合も取り出しておきましょう。カトラリー類やちょっとした調味料などが入っている引き出しは、引越し業者により対応が異なります。取り出して梱包するよう指示を受けた場合は、別にダンボールに梱包しましょう。

テレビ

デリケートな家電のテレビなどは、運搬中の衝撃から守るように梱包する必要があります。購入時の箱が残っている場合は、商品購入前の状態にしまい直します。箱を処分している場合は、テレビ用のダンボール梱包セットをインターネットショップなどで購入して梱包するか、引越し業者に梱包してもらいましょう。新居での配線作業をスムーズに行うために、テレビの配線には目印をつけ、纏めておくことがおすすめです。なお、テレビを梱包したダンボールには、「壊れ物注意」や「取扱注意」といった注意書きのシールを貼りつけておくと、運搬時に引越し業者が気づきやすくなります。

冷蔵庫

大型家電のなかでも、特に自分で運ぶことが難しいのが冷蔵庫です。冷蔵庫を運ぶ際は、庫内に入っている食材をすべて取り出しておきましょう。冷蔵庫の重量を軽くするほかにも、庫内で食材が傷んだり、運搬時にこぼれたりするのを防ぐためです。引越しの1~2週間前から少しずつ冷蔵庫の中身を減らしていき、前日までに庫内を空にしておくのが理想的です。

なお、引越し前日には製氷機の水分を抜く「水抜き」と、庫内に残っている霜を溶かす「霜取り」の作業が必要です。庫内に水分が残っていると、冷蔵庫が傾いた時に、水が漏れて他の荷物を濡らしたり、冷蔵庫そのものが故障したりする可能性があります。そのため、水抜きなどをした後も、運搬は引越し業者にお任せするか、自分で運ぶ際もなるべく傾けないように運びましょう。

冷蔵庫の水抜き方法についてはこちらの記事でご紹介します。

洗濯機

洗濯機は引越し前日までに、「水抜き」をします。水抜きとは、洗濯機に溜まっている水を抜く作業のことです。内部に水が残っていると、運搬中の水濡れや洗濯機自体の故障の原因になる可能性があります。給水口と排水口をそれぞれ水抜きし、水を完全に取り除くようにしましょう。

水抜き後、取り外したホースや電源コード、アース線は、水気を拭き取った洗濯槽内に入れておくか、洗濯機の側面にガムテープなどで留めておきましょう。

なお、洗濯機を運ぶは、使用している洗濯機を新居も設置できるか確認しておく必要があります。設置所の寸法によっては大きさが合わず設置できない場合あるからです。

洗濯機も重量があるうえに運搬が難しく、設置作業も複雑なため、慣れていない方は引越し業者に任せした方が良いでしょう。

洗濯機の水抜き方法についてはこちらの記事でご紹介します。

ベッド・マットレス

引越しで新居にベッドを運ぶ場合、サイズに関わらず、解体せずに運搬することは困難です。ベッドの解体作業は、ベッドを安全に搬出・搬入するために必要な作業といえます。ベッドの状態によっては、サビや腐食でネジがうまく外れない場合もあるため、その場合は無理に分解せず、できるところまでにとどめて運びます。なお、ベッドは解体よりも組み立ての方が難しいといわれています。スムーズに組み立てられるよう、分解する箇所をスマートフォンなどで撮影しておくと良いでしょう。マットレスを自力で梱包する場合は、エアパッキンや大型ラップ、不用な毛布やシーツなどを用います。マットレスはベッドよりも早く搬出し、ベッドを解体するスペースやベッドの搬出経路を確保しましょう。

エアコン

旧居で使用していたエアコンを新居に持っていきたい場合は注意が必要です。エアコンは取り外し・取り付けともに専門業者の電気工事が必要なため、個人で運搬をすることが困難なものです。冷蔵庫や洗濯機のように新居でも使い続ける方が安く済むのでは?というイメージがあるかもしれませんが、古いエアコンを使用している場合、工事費用やその後の電気料金を考慮すると買い替えてしまう方がお得になる場合もあります。エアコンの使用期間が10年を経過していたり、異音や異臭がしたりする場合は買い替えも検討してみましょう。

その他

ソファやテーブル、テレビ台などその他にもさまざまな大型家具・家電があります。ベッドや洗濯機と同様、新居に入れることができるかをあらかじめ確認しておきましょう。玄関や廊下の寸法だけでなく、置こうと思っている場所に確実に置けるかの計測も重要です。新居に着いてから何度も家具を移動させるのは手間がかかりますし、引越し業者によっては追加料金が発生する場合もあります。新居の間取り図などであらかじめ家具・家電のレイアウトを決めておき、スムーズに運び込みましょう。

家具を処分する方法

引越しのタイミングで、古くなった家具の買い替えや処分を検討する方は多いでしょう。家具を処分する方法には、有料のものと無料のものがあります。ここでは、一般的な家具の処分方法についてご紹介します。

廃棄

家具を廃棄する方法は、以下の2つです。

自治体の粗大ごみに出す

お住まいの自治体に回収を依頼し、回収当日までに指定場所に出して処分する方法です。回収料金は家具の種類や自治体により異なります。自治体のホームページで確認しましょう。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に依頼すれば、部屋からの搬出と運搬をしてもらえます。回収料金は家具の種類や業者により異なります。

売る

家具を売却して処分する方法には、以下の2つがあります。

リサイクルショップに持ち込む

状態の良いものやブランドものの家具などは、リサイクルショップで買い取ってもらえる場合があります。

フリマアプリ、ネットオークションに出品する

フリマアプリやネットオークションに出品し、売却する方法です。売却までに時間がかかることがあるのと、購入者へ自分で梱包・発送する必要があります。

譲る

知人や友人に声をかけ、家具を譲る方法です。処分費用はかかりませんし、譲り受けた知人・友人にも喜んでもらえる方法といえます。地域情報誌などに掲載し、希望者を募る方法もあります。

まとめ

家具だけの引越しは、「引越し業者に依頼する」「宅配業者を利用する」「自力で運ぶ」といった3つの方法で行うことができます。同じ市区町村内など近距離の引越しの場合は、荷物をすべて自分で運ぶか、運べないものだけ引越し業者にお任せした方が費用を安く抑えられます。また、大型家具・家電にはそれぞれに最適な引越し準備の方法があります。準備を怠ると、運搬中の故障や破損の原因となるため、注意が必要です。なお、状態が悪い家具に関しては、引越しを機に処分や買い替えを検討しても良いでしょう。